9月21~23日、在日本大韓民国青年会兵庫県本部(姜竜基会長)は初の試みとなる台湾研修を開催。従来の視点から一歩踏み出し、国際的な視野を養うことを目的に今回の研修が企画された。日本統治時代という共通の歴史を持つ韓国と台湾を比較検証することで、両者の歴史や文化を深く知り、異文化に対する理解を深めることを目指した。
参加者全員が韓国と台湾における日本統治時代について調べ、事前学習を実施。現地では、学習内容を実際に目で見て肌で感じ、より深い理解を得るためのプログラムが組まれた。2泊3日の日程で、あいにくの天候だったものの、参加者は積極的にプログラムに参加、充実した時間を過ごした。
研修では、台湾の伝統文化や、現地の食文化を体験。また、歴史学習において台湾と韓国の日本統治が、それぞれの土壌や背景、目的により異なる点を学ぶことができたという。台湾の歴史を深く掘り下げる中で、祖国を離れ、異国で奮闘した台湾の人々の考え方や行動に、在日韓国人の歴史を重ね合わせ、共感する参加者が多かった。
台湾研修に参加した会員からは、青年会が国際的な活動へと踏み出す第一歩になったとの声が多く聞かれたという。
青年会兵庫では今後、在日韓国人だけでなく、世界各地に暮らす在外同胞との連携を深め、より広範な国際交流活動を展開していく計画だという。
台湾研修中の集合写真(在日本大韓民国青年会兵庫県本部提供) |