韓国の消費財を紹介する世界巡回型総合イベント「韓流博覧会」が11~13日、東京・埼玉で開催された。今回は企業向け商談会とコンシューマ向けイベントが同時に行われた。参加した95社の韓国企業は、日本企業と812件の商談を行い、イベント会場を訪れた約5万人の韓流ファンに商品をピーアールした。
韓国産業通商資源部と大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は11~13日、東京で「KOREA BRAND&ENTERTAINMENT EXPO TOKYO」(韓流博覧会)を開催した。
韓流博覧会は、韓国企業の商品・サービスの海外進出を支援するための政府主導のイベントで、2011年にフランス・パリで第1回が開催されて以降、美容・フード・ファッションなどのライフスタイル関連事業を世界に紹介する代表的なビジネスイベントとして注目されてきた。今年で14回目の開催となる。
日本では12年の大阪開催以来、12年ぶりとなった。今回、東京での開催が実現したのは、来年に韓日国交正常化60年を控えていることや大阪・関西万博が開かれることが背景にある。
尹錫悦政権発足後、冷え込んでいた韓日関係は雪解けに向かい、大きく改善された。来年はさらに交流が拡大すると期待されており、今回のイベントを通して韓国企業の日本進出を支援する。
KOTRAは「根強い韓流人気や韓国コスメやライフスタイルへの関心が高まり韓日ビジネスに対する機会や需要が増えるなか、更に友好的な韓日経済交流に寄与すべく今回のイベントを日本で開催する運びとなった」と説明。
韓国からは美容や食品、生活用品など消費財企業95社が参加。
今回の博覧会では、「BtoB」と「BtoC」が同時に行われた。拠点をグランドニッコー東京台場とさいたまスーパーアリーナの2カ所に設け、11日はグランドニッコー東京台場で企業向けの商談会を行い、12・13日はさいたまスーパーアリーナで消費者向け韓流イベントを開催した。
BtoB会場では、韓国企業約95社と日本のバイヤーが積極的に商談を行った。
BtoC会場は、一般向けに開放され、韓流ファンなどが実際に商品を手に取って、韓国の最新トレンドを体験できるブースが設けられた。日本国内でも高い人気を誇るKPOPアーティストや韓流スターが来日し、参加者と交流する各ブースには長蛇の列ができた。
会場では、広報大使を務めるイ・ソンギョンのファンミーティング&サイン会をはじめ、NOMAD、BUSTERSなどの特別ステージほか、豪華コラボによるトークショーや、メイクアップショー、ファッションショーなど、韓国の最新トレンドを反映した見逃せない内容が盛りだくさんのイベントが展開された。
12・13日にはSBS人気歌謡プログラムと連携し、KPOPアーティストが公演を行った。
今回の博覧会で目を引いたのが、化粧品などの美容関係の企業の参加が多かったこと。韓国の化粧品は日本で利用者が増加し、プレゼンスが高まっている。日本が輸入する化粧品の金額は、22年に初めて韓国がフランスを抜いてトップになった。シワ・リフティング効果のあるリフトセラムや、頭皮・ヘア用のケア剤など、最先端の美容商品がブランドブースに並んだ。
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KPOPファンで賑わうさいたまスーパーアリーナ会場
95社が日本のバイヤーと商談を行った |