北側が韓半島の「敵対的2国家関係」と「主権行使領域」を憲法に反映する最高人民会議の結果を発表しない中で15日、南北韓を結ぶ2つの道路を爆破した。北側は国連軍司令部宛ての通知文(9日)で南北陸路完全断絶工事を予告した。
北側は「韓国の無人機が平壌に浸透した」と非難し、前方地域の8個砲兵旅団に大規模砲撃準備を指示(13日)した。韓国軍が対応態勢をとりながら、南北間で一触即発の緊張が高まっている。
金正恩は今回の最高人民会議大会には出席せず、「金正恩国防総合大学」を訪問(7日)し演説した。金正恩は、核を基盤とする韓米同盟を非難、条件付の戦術核の使用可能性を再確認し、「敵対的2国家」主張の正当性を強調したという。金正恩は、砲兵軍官学校卒業生らの実弾射撃訓練も現地指導した。
専門家は、平壌側が米国大統領選挙後を狙い、軍事的緊張を高めながら、特に停戦協定の効力が及ばず、彼らが否定してきた西海の海上境界線で軍事挑発を行うと予想している。
韓国軍の対北監視施設などへの精密攻撃の可能性もある。
金正恩の「敵対的2国家関係」「主権行使領域」関連措置により韓半島は断絶と敵対の時代に急速に陥っている。ロシアが「露・北間包括的戦略的同伴者条約」の批准を進める中、韓国は非常事態への覚悟が求められる。 |