民団と韓人会は来年、共同で韓日国交正常化60周年記念イベントを開催する。
3日にソウルで開かれた世界韓人会長大会日本地域会議で決定した。「植民地」という暗黒の歴史から始まったオールドカマーと、韓日国交正常化以降に渡日したニューカマーを代表する団体が統合へと向かう兆しだ。
金利中・民団中央本部団長の司会で進行されたこの日の会議では、民団・韓人会の共同開催におおむね前向きな反応がみられた。「在日同胞社会の将来に向けて必要なこと」「80年前、日本に定住した父も、現時点から見ればニューカマー(新定住者)ではないか」「新しい民団を作るためにも力を合わせるべきだ」などの意見が出された。一方で「両団体がコラボするのは喜ばしいことだが、日本で生まれ育った民団の同胞と、韓国で生まれ育った韓人会の同胞がすぐに組織を統合させるのには無理がある」と懸念する声も上がった。
60周年記念イベントについて両団体は「統合委員会」を設置して統合を進めると同時に、大阪で開催される「EXPO2025大阪・関西万博」でも協力することで意見が一致した。全世界からおよそ400人が参加した韓人会長大会には、日本から34人(民団25人、韓人会9人)が参加した。
また、韓人会長団は同日、今年の光復節に公表された韓半島自由統一のための「8・15統一原則」に対する支持声明を発表した。民主平和統一諮問会議の日本地域会議(東部、中部、近畿、西部協議会)も大韓民国憲法が定める統一の意味を再確認し、「自由民主主義に基づく平和統一の推進、自由と繁栄を北韓に拡散するため全力を尽くす」と決議し、支持声明を発表した。
(ソウル=李民晧)
ソウル松坡区で開催された世界韓人会長大会の日本地域会議のもよう
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