1日の「国軍の日」記念イベントで公開された新型兵器の中で最も注目を集めたのが「玄武5」ミサイルだ。弾頭重量8トンで、有事の際には北韓指揮部のバンカー(塹壕)を攻撃できる「バンカーバスター」となる。破壊力に限れば戦術核に匹敵するとされ、モンスターミサイルとも呼ばれている。韓国合同参謀本部はこのミサイルについて、バンカーの200メートルまで掘削できる地下貫通能力があると明らかにした。
政府が「玄武5」を公開したのは、北韓によるゴミ風船攻撃や相次ぐミサイル発射などの度重なる挑発に対する警告の意味を含んでいる。
注目を集めたもう一つの兵器は、「B1B」ランサーだ。「死の白鳥」とも称される「B1B」ランサーは、最大57トンの爆弾を搭載し、グアムの米軍基地から2時間で平壌上空に到達できるという、極めて高速かつ破壊的な爆撃専門機だ。
「強い国軍、国民とともに」とのスローガンで開かれたこの日のイベントでは、京畿道・城南のソウル空港での創軍記念式典とソウル光化門一帯の街頭行進が行われた。韓国軍に加え、国連軍議長団や米国8軍、100カ国以上の関係者と国防幹部らが参加した。
様々な兵器や戦闘システムを示すことで、北韓に対する強力な警告と、防衛産業の海外輸出を狙ったものと言えるだろう。
一方、北韓は「国軍の日」の翌日、再び韓国に向けてゴミ風船を飛ばした。軍当局によると、9月末現在、北韓が韓国に飛ばしたゴミ風船の数は5500個に達する。
(ソウル=李民晧) |