21日、「韓国ドラマから読み解く韓国文化」と題したオンラインでの公開講座を、大学コンソーシアム大阪と大阪女学院大学・短期大学の共催で開催。金姫淑・同大学専任講師が登壇した。
金講師によると、韓国ドラマには(1)マクチャンドラマ(日本の2時間ドラマのような、ドロドロした話が多い)(2)チャッカンドラマ(文化・政治をテーマにし、心温まる教訓が得られる話など)といった類型がある。また、進展が緩やかで結末も納得しにくい(3)コグマ展開と(コグマは韓国語で焼き芋の意味)、視聴するとスッキリする(4)サイダー展開など、内容上の分類もあるという。
ドラマの中での食事のシーンには必ず特別な意味合いが込められており、ピビンパッを食べるシーンなら皆で食べることで仲間意識などが盛り込まれる。法事のシーンであれば食品から香辛料が除かれていたり、韓国文化ではかえって無礼とされる杯への継ぎ足しなど、日本人が知らない韓国ドラマの独自な点も紹介された。
発表の終わりに金講師は、「さまざまな韓国ドラマで、共通して出てくる気になるシーンと出会ったら、そのつど背景について調べてみて欲しい」と聴講者に呼びかけた。 |