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最終更新日: 2024-11-19 12:39:03
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2024年09月25日 11:48
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韓日の学生交流が活発
相互理解を深める機会に

 22日、韓国全土から選抜された高校生150人からなる訪日団が成田空港に到着。都心での講義や視察を経て、週末まで日本各地を巡る。同日、ソウルで開催した「日韓交流おまつり」に日本の大学生30人がブースを開設。日韓文化交流基金が進める学生派遣・相互招へい事業の意義と成果を考察する。

日韓文化交流基金が支援

 公益財団法人「日韓文化交流基金」(鹿取克章理事長)は22日、韓国の高校生150人(引率含む)を6泊7日の旅程で招へいした(韓国側の実施機関は韓国国立国際教育院)。
一行は50人ずつ、三つのグループに分かれ、24日から日本の各地を巡っている。


武井一・東京都立日比谷高等学校教諭が150人の韓国の高校生の前で講演。韓日両国の文化的違いに注目することを提起

 

 到着日の22日、都内のホテルでオリエンテーションを行った。続いて、武井一・東京都立日比谷高等学校教諭による「最近の日韓関係について~韓日:似ているが異なる社会~互いを知るための第一歩」と題した講演を、参加した韓国人高校生が聴講した。
武井教諭は、約1週間の日程で日本各地を巡る韓国の高校生たちに向けて、韓日の文化的な違いを各自が体験して欲しいと伝えた。講演を通じて、共通点よりも両国の違いを認識した上で、相互の理解や交流がなされるべきとした講演内容は意義深いものだった。

■3グループで日本各地へ

23日、2グループが午前中に埼玉県の高麗神社を訪問。もう1グループは都内で日本科学未来館や「そなエリア」で日本の最先端技術や防災について学んだ。午後には3グループとも「日本の韓流の聖地」新大久保をフィールドワーク、故・李秀賢氏顕彰碑を視察した。
24日から、第1グループは関西エリア(大阪・和歌山・奈良)、第2グループは中部エリア(長野・岐阜・愛知)、第3グループは鹿児島に向かってそれぞれ移動。各地で講義や視察、学校訪問を主な内容とする青少年交流事業を行う。
各地の博物館などの施設は、韓半島にゆかりの深い寺院や(第1グループ)、朝鮮通信使の足跡を学べる場(第2グループ)、薩摩焼きで有名な沈壽官窯など(第3グループ)、韓日の歴史的な交流を考える上で特色のある地域が選定されている。

■日本の大学生らも訪韓

日韓文化交流基金は20日、日本各地から集まった大学生30人(引率含む)を8泊9日の旅程で韓国に派遣(韓国側の実施機関は韓国国際交流財団)。この事業は韓日の外交当局同士による相互招へい事業の一環として行われている。
プログラムを通じて、参加者たちは韓国の「伝統」と「今」、韓日関係の現況や韓国から見た日本文化などについて、さまざまな角度から学ぶ。


22日、ソウルで開催した「日韓交流おまつり2024 in Seoul」での日韓文化交流基金のブース

 

 22日、ソウル江南区のCОEX・Dホールで開催した「日韓交流おまつり2024 in Seoul」では、日本の大学生訪韓団が中心となり、日韓文化交流基金のブース(「日本文化紹介ブース」「防災ミニアイデア紹介ブース」)を開設した。
韓国の高校生訪日団の旅程でも、第3グループは日本の最先端技術のほかに防災についても学ぶ機会があり、関心の高さがうかがえる。武井教諭の講演の中でも、自然災害の発生など、地政学的条件の違いが韓日にある点を強調していた。
韓日では、少子高齢化や首都圏一極集中への対応など、共通している課題が多い。未来に訪れる可能性の高い気候変動や、それに伴う災害なども先取りして学ぼうとしている青少年交流の意義は大きい。
文化的な違いを共通認識として持っておくことは、韓日がともに対策を考える地盤づくりを進めていく上で役立つだろう。日韓文化交流基金の取り組みが、若者世代の共感を形成し未来に花開くことを期待したい。

 

2409-25-05 5面
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