8月22日、第36回となる「朝鮮人戦争犠牲者追悼会」(鈴木公一世話人代表)を、目黒区の祐天寺で開催。約40人が参加した。
1945年8月24日夕刻、京都舞鶴湾で海軍特務艦「浮島丸」が爆沈。あれから79年の歳月が過ぎたが、いまだ祐天寺には700柱の遺骨が安置されている。お堂での主催者あいさつの場で世話人の金昌鎮さんは、「(遺骨の数に変動がなく)毎年同じことしか言えない」と話した。
ただ、今年は5月に動きがあった。浮島丸に乗船していた人たちの名簿を日本政府が保管していたことが、ジャーナリスの情報公開請求によって明らかにされた。懇親会の場で布施祐仁さんは、情報公開法を駆使する自身の取り組みについて、追悼会の参加者に説明した。
5日、厚生労働省は「旧海軍等から引き継いだ『浮島丸』関連名簿の韓国政府への提供について」と題する報道資料を発表。世話人の鈴木代表は、「遺骨返還に直結するかという憂慮はあるが、浮島丸のことが話題になり、進展の機運が感じられることは素直に喜びたい」と話している。
法要の様子 |