忠清南道牙山で先月31日に開幕し、今月8日まで開催される「朴信子杯3カ国女子プロバスケットボール大会」。大会を主催する韓国女子バスケットボール連盟(WKBL)のトップは、日本並びに在日同胞社会との縁が深い。その人物とはまさに、昨年7月、第10代WKBL総裁に就任した申相勲・前新韓金融グループ社長=写真=だ。
一生涯をほぼ金融マンとして生きてきた同氏にとって、バスケットボールは挑戦意欲をかき立てる存在だ。申総裁は新韓銀行の頭取だった2004年、行内バスケチームを創設してリーグ6連覇を達成。さらにはスター選手を発掘するなど、韓国女子プロバスケットボールの全盛期をリードした。その後、現役を退いた申総裁は、バスケットボールからも離れ、様々な社会貢献活動に専念していた。新韓銀行でバスケットボールチームを創立してからちょうど20年後、韓国女子バスケットボール界のリーダーとなったのだ。
目標は女性版スラムダンク
申相勲総裁は「目標はバスケットボールの裾野を広げ、低迷している女子バスケットボールに活力を吹き込むこと。人生最後の社会貢献、という覚悟で全力を尽くす」と力強く語った。
かつてアジアを席巻した韓国女子バスケットボールだが、現在は人気も実力も低迷しているのが現状だ。
これに対し、申総裁は「日本のアニメ『スラムダンク』の主人公のようなスター選手を発掘すれば、バスケ人気を取り戻すことができるだろう。たとえばテレビでバスケ関連の番組を放送したり、3対3のストリートバスケを活性化させたりと、バスケットボールの大衆化に向けた様々な施策を検討中だ」と語った。
(ソウル=李民晧)
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