東京都西多摩郡檜原村の真言宗総本山天光寺(高尾聖賢住職)は、在日同胞ゆかりの寺院として、しずかな注目を集めている。
まっさきに目を引くのは寺院の壁面に配された巨大壁画だ。黄金に輝く釈迦如来と、密教で有名な金剛界・胎蔵界の両界マンダラの壁画は、行きかう人の歩みをとめる存在感を放つ。
高さ13㍍×幅6㍍の黄金の釈迦如来壁画は、日本最大級の規模を誇る。東京の奥座敷にしずかにたたずむ(天光寺提供)
今年4月20日、天光寺では巨大仏像壁画の完成を祝う建立式典を開催。韓国仏教界から多くの重鎮が訪れ、国宝級の貴重な仏典を天光寺に寄贈した。一部は天光寺内で展示されており、閲覧することができる。
天光寺は祈願・祈祷を行う寺院として毎年1万人の参拝客が相談や修行に訪れる。
人気の滝行や企業向けのビジネス研修のほか、引きこもり・登校拒否・うつ病・家族関係など悩みの深さは老若男女を問わない。さまざまな問題や悩みを抱える人、その近親者に対し、修行を通じて仏教(弘法大師)の教えと仏法の指導を行っている。
猛暑を払う滝行が今夏も人気。近年はインフルエンサーの来山も増えている |