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最終更新日: 2024-09-10 12:28:16
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2024年08月15日 04:35
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韓日国交60周年を関係向上の機会に
金碩基・国会外交統一委員長に聞く

 金碩基・国会外交統一委員長は、韓国と日本の関係改善に人一倍熱心だ。3選の中堅議員である金委員長は、韓日国交正常化から60周年を迎える来年こそが両国間の親善友好関係を強固にする好機だと強調した。そのためには政治的思惑を超えた合意や宣言が必要であり、出入国の簡易化など、両国の国民が関係改善を実感できる措置が必要であるとの見解を示した。

(ソウル=李民晧)

 今年7月、尹錫悦大統領と岸田文雄首相がワシントンで会い、韓日国交正常化60周年に向けて関係向上のための知恵を結集しよう、と約束しました。両国の協議におけるポイントについて。
「現在の韓日関係は非常に良好だと思う。これまでが最悪の状態だったことを踏まえると実に驚くべき変化ではないだろうか。昨年3月に尹大統領が日本で韓日首脳会談を行った後、岸田首相が5月7~8日に訪韓したことで、両国間の『シャトル外交』が復活した。そのスタートは大統領の決断だった。その後、両首脳は11回も会い、緊密な協力関係を構築している。特に、両国の首脳が関係向上に対し強い意志を持ったことで、韓日交流が様々な分野で活性化された。来年は国交正常化60周年を迎える。現在、両国政府でも議題の協議に着手し、両国の国民にとって有益な合意に至ることを期待している。また韓日議員連盟でも、日本側と国交正常化60周年の議題をめぐって緊密な協議を進めている。今月末、福岡で両連盟間幹事会議を行った後、9月下旬には朱豪英会長が東京を訪れ、日韓議員連盟と60周年関連の協議を続ける予定だ」

 佐渡金山のユネスコ登録時、日本統治時代における韓国人の徴用など「強制性」を示す表現が欠落したとして、外交の失敗を指摘する声もありますが。
「全てが満足だとは言い難い面もあるが、今回の韓日合意は一定の成果があったとみている。『強制性』が排除されたことを批判する声もあるが、日本側代表者の発言を鑑みた場合、日本政府は日帝による統治時代の朝鮮人強制動員を認めた2015年の発言と約束を含め、これまでの決定と約束を念頭に置くという表現があった。この点に注目すべきだと思う。また、佐渡金山近くの展示館には(1)1944年9月から『徴用』の実施と共に義務的な作業が与えられた(2)徴用令に従わない者は投獄されたり、罰金を科されたりした(3)日本人労働者よりも韓国人労働者のほうがより危険な作業に多くあたっていた、などの説明が記載されている」

 ◆韓日協調、来年が好機

 韓日両国が協力すべき理由については。
「韓国と日本は、安全保障面において冷戦以来もっとも厳しい状況に直面している。北韓の核の脅威は高まり、サプライチェーン戦争が勃発するなど、危機の内容も複雑化した。韓日の協力は時代が必要としているものであり、韓国の未来のためでもある。米中戦略競争、ウクライナ戦争で既存の国際秩序が揺らいでいる状況を考えると、韓日間の協力は両国にとって当然のことではないだろうか」

韓日関係を画期的に進展させるためには、1965年協定や金大中・小渕宣言を超えるレベルの合意が必要だという声もあります。

「国交正常化60周年には両国の未来に向け、『金大中・小渕宣言』を上回るほどの韓日共同宣言が発表されることを期待している。それを超えるバージョン2が必要だ。韓日間に歴史問題を巡るあつれきが発生したとしても、経済協力や交流は損なわれないように制度化された関係構築が求められる。どのような状況下においても韓日両国の協調が持続するための措置を講じる必要があり、それには来年が好機だと考えている。政治的な宣言を超えた現実的な拘束力を持つ韓日間の新たな条約の締結が求められている」
 
◆「事前入国審査」導入を

韓日間ではパスポート不要で往来する時代が来たとの意見がありますが、実現の可能性は。

「両国民が関係改善を実感できるような措置が必要だ。その一つが『韓日間ではビザやパスポートを所持することなく国境を越えられるようにしよう』というもので、EUの『シェンゲン条約』に準ずる協定を締結しようとの意見もある。私はその前段階として、韓日ワールドカップが開かれた2002年と同様、両国が相手国に『入国審査官』を派遣し、出国時に入国審査までを事前に受けられる『事前入国審査』を導入してはどうかと考えている。例えば、日本は仁川空港に、韓国は成田空港に入国管理官を派遣し、その管理官が現地で相手国の入国手続きを行い、渡航者の空港到着後は別途の手続きを経ることなく入国できるようにする。入国手続き時間を30分以上短縮することができる」

 若者の交流を促進させることも重要ではないでしょうか。
「慶州と京都、韓日両国の古都を結ぶ航路を運航させることも良いのではないだろうか。そうして生まれた船便を通じて韓国と日本の青少年各1000人ずつが慶州と京都を相互訪問するプログラム新設も親善増進に役立つと思う。ちょうど両国の国交正常化60周年という節目を迎える来年、慶州でAPECが開催される。韓日親善の象徴として『古都航路プログラム』をつくり、その航路を国際クルーズ船の探訪コースとして定着させれば、より有意義なモノになると思う。韓国と日本は両国関係をより建設的な関係へと飛躍させていかなければならない。そのために私自身も、より明るく新たな韓日関係の未来のために役立てるよう最善を尽くす次第だ」

金碩基(キム・ソッキ)
1954年生まれ。第20、21、22代国会議員(慶尚北道慶州)、国会外交統一委員長、韓日議員連盟副会長、国民の力在外同胞委員長、大阪総領事を歴任した知日派議員で、剣道の有段者(6段)。

 

 

2024-08-15 4面
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