韓日の芸術・文化などに関わる活動を行う団体・個人に対して助成する韓昌祐・哲文化財団の2023年度助成団体に選ばれたオーケストラの「アンサンブルofトウキョウ」は7月25日、東京都台東区の東京文化会館で、フルート奏者のキム・ユビン氏をゲストに迎え、定期演奏会を開いた。
キム氏を中心に、モーツァルト「フルート協奏曲第1番ト長調」、同「フルート協奏曲第2番ニ長調」、同「アンダンテ ハ長調」、C・P・E・バッハ「フルート協奏曲ニ短調」を、同オーケストラとともに演奏した。
途中20分の休憩を挟みながら、625人の聴衆は約2時間の公演に聴き入っていた。
キム・ユビン氏は、同オーケストラの創立者である故・金昌国氏に14歳で師事。ジュネーブ国際音楽コンクール、プラハ春国際音楽祭コンクール、ミュンヘン国際コンクールの世界3大コンクールを史上初めて制覇する。24年1月からサンフランシスコ交響楽団首席奏者を務める。
キム氏は「今回の演奏曲はすべて金昌国先生のもとで始めた作品。先生との思い出を共有できたら幸いです」と思いを語っている。
アンサンブルofトウキョウは、1986年に東京芸術大学名誉教授の故・金昌国氏の呼び掛けで結成。年4回の定期演奏会を中心に活動している。今秋ソウルアートセンターに招聘され、公演の予定。
韓昌祐・哲文化財団は、韓国と日本の若い才能と多彩な文化育成を助成し、両国の絆を深めることで社会と文化の発展へ貢献することを理念としている。
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