新定住者(ニューカマー)の親睦団体である在日本東京韓国人連合会の式典が7月12日、都内で開催され、会員のほか駐横浜総領事館の金玉彩領事、民団中央の金利中団長、与党「国民の力」の金碩基議員など170人が出席した。同会は在日本韓国人連合会から、在日本東京韓国人連合会に名称を変更。12代会長には新たに金連植氏が就任した。
在日本東京韓国人連合会の前身となる在日本韓国人連合会(韓人会)は、2022年9月に運営方針を巡り組織が分裂。在日本韓国人連合会と、一般社団法人在日本韓国人連合会に分かれ、それぞれ活動を続けていた。しかし会員の間で統合の気運が高まったことから今年4月、駐横浜総領事館の金玉彩総領事の仲裁によって統合された。
式典で金連植会長は「(前身組織のころから)新定住者の日本での生活をサポートしてきた。これからはひとつになって協調し、発展のために最善を尽くしたい」と就任辞を述べた。
別組織の在日本韓国人総連合会会長の田興培氏は「新任会長を中心に在日本東京韓国人連合会が団結し、発展すると信じる。会員には持続的な組織参加による支援と協力を願う」と祝辞を贈った。
来賓の日韓親善協会中央会の河村建夫会長は「新定住者の組織が一つにまとまるのはよい傾向であり、うれしく思う。尹錫悦大統領就任以来、日韓関係は改善されている。日韓親善のため、草の根での活動に寄与することを期待している」と門出を祝した。
在日本東京韓国人連合会は、新定住者を中心とした韓国人社会の団結と発展を目指し、三つの目標を定めている。第一に韓人会館建設の基礎の確立。第二に若い人材の発掘とサポート。第三に広報の強化。これらを通して、同会のイメージ向上を狙う。
他の地域の韓国人団体とも定期的な交流と情報交換を通じて、日本における韓国人社会の発展を図っていく。
前身となった韓人会は、1980年代末に韓国で海外旅行が自由化され、訪日韓国人が増えたことから、東京・大久保地域の新定住者らが中心となって2001年5月20日に設立。今年4月4日に、在日本東京韓国人連合会として再出発した。同会のほか、全国9地域に各韓人会が存在している。
登壇した在日本東京韓国人連合会幹部ら |