韓国の大企業4社のうち3社は、下半期に上半期を上回る投資を行う計画で、特に人工知能(AI)に対する投資に積極的な姿勢を見せている。
韓国経済人協会(以下、韓経協)が世論調査会社「モノリサーチ」を通し、売上高上位500社を対象に「2024年下半期における主な大企業の国内投資計画」(132社が回答)を調査した結果、43・9%の企業がAIへの投資を計画(10・6%)、または検討中(33・3%)であることがわかった。AI関連の投資を行う理由としては、(1)生産工程及び物流システムの効率化(46・6%)(2)新製品開発及びサービス品質の向上(29・3%)(3)データ分析及び戦略の策定(13・8%)の順に多かった。経済界は今後の成長の足掛かりとしてAIを活用していく見通しだ。
韓国のAI産業レベルは世界的基準で上位に位置づけている。昨年6月、英国のデータ分析メディア「トータス・インテリジェンス(Tortoise Intelligence)」が発表した「グローバルAI指数」によると、韓国のAI産業レベルは調査対象の62カ国中、総合スコアで6位にランクインした。総合スコア100点を獲得した米国は、人材、インフラ、学術論文などの研究水準、特許開発、企業数及び投資額などで他国を圧倒している。続いて中国(61・5点)、シンガポール(49・7点)、英国(41・8点)、カナダ(40・3点)、韓国(40・3点)の順だ。
トータス社は、韓国のAI産業で最も不振な分野として民間投資を挙げた。つまり、企業投資で後れをとっていることになる。企業がAI投資拡大に乗り出しているのは、生き残るために必須の要素といえるだろう。
(ソウル=李民晧) |