10日(現地時間)、ワシントンで会談した尹錫悦大統領と日本の岸田文雄首相は、来年に控えた韓日国交正常化60周年に向けて、両国が互いに知恵を出し合い前進することを約束した。最初のフェーズとして、両国は外交当局間の交渉を開始する。
現時点で有力視されているのは、1965年の韓日協定と98年の金大中・小渕宣言を上回る「共同宣言」の発表だ。宣言の中で扱われる内容としては、北韓の脅威に対する共同対応と安保同盟への昇格、インド太平洋地域におけるリーダーシップの共有などが挙げられている。
民間交流では、韓日両国を往来する際に必要なビザ(90日間はノービザ)の免除という枠組みを超え、パスポートを所持することなく自由に出入国できる可能性も見えてきた。これについては、大統領室当局者が今年4月、「韓国と日本は価値観や戦略的利害関係、生活水準が同等だ。こうした両国間において、パスポートを所持して往来するのは無意味だ」と述べている。欧州ではEU加盟国間で出入国審査が免除され、EU各国の国民は互いの国をパスポートフリーで往来することができる。
大統領室は11日のプレスリリースで、「(韓日)両首脳は、インド太平洋パートナー国(IP4)の一員として、3年連続でNATO首脳会議に出席し、会談を重ねていることを評価した。厳しい安全保障環境の中、韓日、韓米日間の安全保障協力を持続的に強化していくことで意見が一致した」と明らかにした。
(ソウル=李民晧)
10日、会談する尹大統領と岸田首相(写真=大統領室) |