先月29日、大阪府堺市の帝塚山学院大学で3回目となる「TOPIK(韓国語能力試験)フォーラム」を開催。会場には関係者350人が詰めかけた。
今年はテーマとして「TOPIKで楽しむKコンテンツ、Kコンテンツで伸ばすTOPIK」が掲げられ、全体の司会を稲川右樹・帝塚山学院大学リベラルアーツ学科長が務めた。
特別講演、第1部(問題提起)、第2部(パネルディスカッション)の順で進行した。
今日の韓国語初級学習者は、必ずと言ってよいほど、さまざまに展開しているKコンテンツを入り口に学習を開始しているというのが会場の共通認識だった。第1部は、ドラマ・KPOP・映画の専門家らがKコンテンツが韓国語学習にもたらす効果を分析。第2部では韓国語教育・日本での韓国書籍出版・TOPIK運営に携わる三者が加わり、議論を進めた。
TOPIKの主催者である韓国教育財団の徐東湖理事長は「韓国語能力試験を通じて多様な韓国文化に容易かつ快適に接することができるよう試験場を多く確保したい」と述べた。駐日韓国大使館の梁鎬錫首席教育官は「将来的に、Kコンテンツを韓国語学習に体系的に活用できるように専門家の皆さんと支援の方策を研究したい」と見通しを述べた。
また、TOPIKフォーラムで議論した結果を集めて『TOPIK白書Ⅲ(日本語版)』と題した書籍を出版する計画があり、日本在住の韓国語教員や学習者向けに発信する予定という。
パネルディスカッションの様子
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