6月28日、韓国農水産食品流通公社は東京のグランドプリンスホテル高輪で〝KFOOD FAIR 2024 TOKYO〟を開催、336人が来場した。現地メーカー45社、輸入業者25社が参加し、第1部はバイヤーとの商談、第2部はプロゴルファーのイ・ボミ選手のトークショーを含む交流レセプションを行った。
韓国農水産食品流通公社日本地域本部東京支社の權正恩課長代理は、今年の傾向について「昨年は調味料・ソースが人気だったが、今年は冷凍食品や飲料の商談がきている。麺類も人気」と話す。具体的には「冷凍食品ではチャプチェやホットク、飲料では韓国発のゼロコーラ、粉末・タブレットを水に溶かして飲むダイエット飲料、麺類ではインスタント麺やチョル麺」を挙げた。また「菓子類は低カロリーの商品が多く、韓国における健康志向の消費者トレンドが反映されているようだ」と述べた。
キムチやインスタント麺などの韓国食品は、今や日本で珍しくなくなったが、地方の特産を素材とした商品も日本市場進出を目指す。
干し柿が特産の慶尚北道清道郡にある農業法人「チョンドウォンガム」は、冷凍で2年間保存可能な「ダディダン半生干し柿」を扱う。柿1個がまるごと入ったキュートな絵柄の包装が目を引いていた。韓国内では学校給食としても出されているという。鄭進錫代表は「日本ではコンビニでデザートとして個包売りしたい」と語った。
忠清南道保寧市の西海キチョゲ営魚組合は、同地で全国70%の生産量を誇るタイラギ(キチョゲ)が専門だ。同組合は韓国では貝そのものを流通させるが、まずはわかめスープやインスタント麺の具材から日本進出を目指す。洪光杓営業部部長は「日本では馴染みが薄いので、加工食品として持ってきた。ホタテ同様に貝柱がメインなので、日本市場でも普及させたい」と話した。今後も特色ある韓国食品が日本市場に増えていくはずだ。(写真・文=吉村剛史)
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