柔道世界選手権が5月21日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開催され、女子57キロ級で在日韓国人3世の許海実選手=写真=が出口クリスタ選手(カナダ)を決勝で破って優勝した。世界選手権で韓国選手が優勝するのは同じ在日3世の安昌林選手以来6年ぶりで、女子では29年ぶりの快挙。7月開催のパリ五輪に向けて期待が高まっている。
許選手は世界ランキング6位で、連覇を狙う同1位の出口選手と対戦。延長戦の末、相手の反則負けで決勝戦を制した。大会を終えて帰国した許選手は仁川国際空港で報道陣に対し、「パリ五輪でも必ず金メダルを取る」と力強く宣言した。
在日本大韓体育会の宋栄奉会長は「今回の快挙は、実に誇らしい。しかも準決勝は世界ランキング2位の選手に、決勝は同1位との死闘を制し底力を見せてくれた。パリ五輪でも金メダルを獲得し、世界中の同胞に歓びの笑顔を見せてほしい」とコメントしている。
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