「共に民主党」が予測した4・10総選挙の期日前投票率が、中央選挙管理委員会の集計した最終事前投票率とピッタリ一致していることが分かった。
選挙管理委員会が集計した期日前投票率は6日午後6時現在で31・28%だ。全国3565カ所の投票所で行われた期日前投票に全有権者4428万11人のうち1384万9043人が参加し、歴代総選挙の中で最高の期日前投票率を記録した。
ところが、共に民主党がこの投票率を小数点以下1桁までピッタリ言い当てるという珍事が発生した。期日前投票前の3日、金民錫・総選挙状況室長はブリーフィングで「民主党は期日前投票率31・3%、総投票率71・3%を目標に投票への参加を呼びかける」と表明していた。
これに対する議論が起きると金室長は、自身のSNSに「申し訳ない。期日前投票率のねつ造問題に巻き込まれた」という一文を残した。正確に当てたことで「不正投票疑惑」を誘発したという意味だと解釈されたが、黄教安・前国務総理は「果たして偶然だろうか。不正選挙の設定値の結果なのか、本投票が終われば明らかになるだろう」と疑問を提起した。
今回の総選挙の期日前投票率は、2020年総選挙の投票率26・69%より4・5%高かった。地域別では、全南、全北、光州で40%台と高く、大邱が25・6%で最も低かった。
政府は不正投票問題を解決するため、今回の選挙から投票用紙の移送区間に警察を配備し、全ての過程を確認できる監視カメラを設置した。
各地域の選挙管理委員会に移送された期日前投票箱にも監視カメラを設置し、現場の状況を24時間のリアルタイムで市民に公開している。
それでも、不正選挙疑惑が止むことはない。7日にはソウル恩平区の選挙管理委員会で、選挙スタッフが投票箱の封印紙を開け、投票用紙を投函するシーンが公開されたことで「不正を試みた」との疑惑がもたれている。モニター映像が本当にリアルタイムで配信されているのか確認することは難しい、との指摘も受けている。
(ソウル=李民晧)
「不正を試みた」との疑惑が持たれたソウル恩平区の選管投票箱の動画キャプチャ(7日) |