韓国軍の偵察衛星2号機が8日午前、米フロリダ州ケネディ宇宙センターで発射された。昨年12月2日に発射した偵察衛星1号機と同じ米国民間宇宙事業スペースX社のファルコン9で打ち上げられた。偵察衛星2号機は数カ月の運用試験評価を経て、対北監視偵察任務を遂行する。
国防部は偵察衛星2号機が8日の夜、地上局と交信には成功したが、発射成功の有無を評価するための手続きは進行中だ。
国防部は「軍事偵察衛星2号機の発射成功で軍は独自の情報監視偵察能力を追加確保した」「韓国型3軸体系の基盤となる核心戦力増強でキルチェーンの力量をさらに強化することになる」と発表した。
偵察衛星2号機は、韓国初の映像レーダー(SAR)が搭載された衛星だ。昨年12月に発射した1号機はEO/IR衛星で、2号機と今後発射される3機はすべてSAR衛星だ。韓国軍の偵察衛星事業は、電子光学(EO)・赤外線(IR)センサーが搭載されたEO/IR衛星1機と映像レーダー(SAR)衛星4基を2025年まで発射を目標とする。SAR衛星はレーダーで電波を発射して反射されてくる信号を受信する方式で映像を生成する。EO/IR衛星とは異なり、昼・夜、天候の影響を受けず全天候超高解像度映像を獲得でき、監視偵察衛星の核心資産だ。EO/IRとSAR映像を比較分析すれば、地上構造物などを一層正確に把握できる。 |