巨大事件・事故に対する米国当局の発表が杜撰だ。
メリーランド州ボルチモア港を麻痺させた橋梁崩壊(3月26日)で、サイバーテロ疑惑が提起されているが米当局は、事故発生6時間半後、調査が完了したと言い、テロはないと発表した。バイデン大統領もその4時間後、テロの痕跡はなく、連邦予算で崩壊した橋を再建すると発表した。事故原因と責任を究明せず急いで単純事故と処理した。
だが、橋を崩壊させたDali号に調査官が乗船したのは事故の2日後。回収したブラックボックスは事故直前の2分間が空白で、船内にはCCTV資料が全くない。水先人は、Dali号の電源が切れ船の制御ができなくなるや、橋と衝突を避けるため緊急措置を取ったが、船は逆に橋脚に向かって突進した。米当局はDali号を港外まで誘導した水先人面談を一般船員面談より1日後の28日に始めたという。
こういった疑惑にも、大半のメディアは米当局の発表のみを伝え、サイバー攻撃の可能性など真相把握のための当然の取材努力をしていない。意図的黙殺だ。
ロシア当局は3月28日、モスクワ公演場テロにウクライナ当局などが関与したと発表した。
1日にも関連者が追加で逮捕された。しかし、米国は「監聴情報」を根拠にISISの仕業と強弁、他の報道を封鎖する。恐ろしい検閲体制だ。 |