6日、東京韓国学校の初等部と中等部で2023年度の第69回卒業式が執り行われた。初等部・中等部で、計112人の卒業生を送った。
両式典とも、国旗敬礼・国歌斉唱・来賓による激励辞・卒業証書授与・在校生代表による送辞と、卒業生代表による答辞の順で進められた。鄭會澤校長による回顧辞は、初等部・中等部それぞれの生徒たちに対する思いが述べられていた。
まず、初等部の生徒や保護者に向けて、本国(韓国内)のいずれかの小学校に入学すればより多くの支援を受けられる環境であるにもかかわらず、東京韓国学校への入学を決めてくれたことに対する謝意を伝えた。
東京が、韓日両国のさまざまな関係性について知ることが出来る特殊な場所であることを強調した鄭校長は、小学校の卒業式で感じた胸の高まりについて、そこに託された両親の希望とともに長く覚えていて欲しいと話した。また、中学校への進学で生活のリズムが変わるので休みの間に備えて欲しいと語った。
中等部の式では、韓国人として韓日両国の間に立ち、特別な学びを経験したことを胸に、より広い世界に羽ばたいて行けるよう、人生で最も貴重な時間となる高校生活を迎えるための準備を各自で進めて欲しいと述べた。
来賓としてあいさつした呉公太・学校法人東京韓国学園理事長はコロナという逆境の中で大きく成長した学生たちにエールを送り、梁鎬錫・駐日韓国大使館首席教育官は仁・義・礼・智の四徳を養い、悲しみだけでなく笑顔を見せて式に臨むようにと生徒たちを励ました。
(写真右)中等部生徒に卒業証書を授与する鄭會澤・東京韓国学校校長 |