「在外同胞700万人の歴史を照らし、発展した韓国の姿を広く知らしめることで韓国の国格を高めよう」という趣旨の展示会が開かれた。ソウルの国立中央博物館地下道で在外同胞庁が開催した「国家ブランド力アップ展」だ。在外同胞による母国への貢献や歴史、背景なども紹介している。
(ソウル=李民晧)
「在外同胞700万人、我々こそが大韓民国」とのスローガンを掲げ、27日まで開催された本展では、様々な映像や記録が展示された。在外同胞に対する韓国国民の肯定的な認識を高め、在外同胞と共に韓国の未来を描いていこうという趣旨のイベントだ。
母国と足並みをそろえる在外同胞
本展では、世界180カ国に暮らす在外同胞の歴史を紹介。母国の発展に向け、独立運動から経済成長まで、同胞が遠く離れた異国から母国に貢献してきた事例を取り上げたほか、韓国のアイデンティティーを世界中に認識させた同胞の活躍なども伝えた。
今回の展示では特に、6・25韓国戦争以降、最貧国から世界の経済大国トップ10入りを果たした韓国の発展にも焦点を当てている。韓国は第2次世界大戦後に独立した約80カ国のうち、欧州連合(EU)諸国の平均程度の経済力と民主化を短期間で同時に成し遂げた唯一の国とされている。
韓国の発展を海外の教科書へ
李基哲・在外同胞庁長は「国家ブランド力の向上に向けて、世界各地の在外同胞が常に心を共にしている、という点に意義がある。今回の展示会を通じて、在外同胞に対する国民の理解がさらに深まることを期待している」と述べた。
駐オランダ大使時代、オランダの教科書に発展した韓国の姿を掲載することに成功した李庁長は「今回の展示会では、在外同胞庁が民間と共に進める主要事業に『発展した韓国の姿を海外の教科書に掲載する』というものがある。これにより次世代の同胞がアイデンティティーと矜持を高めることで、居住国で同胞の地位を向上させる一助となるだろう」と期待感を示した。
海外で制定の「韓国の日」募集
在外同胞庁は本展に向け、韓服の日(10月21日、ブラジル・サンパウロ)、キムチの日(11月22日、アルゼンチン、ニューヨーク、ワシントンDC)など海外で制定してほしい「韓国の日」を来場者が推薦するコーナーも設置した。
在外同胞庁主催「2024国家ブランド力アップ展」の開会式(写真提供=在外同胞庁)
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