プーチン大統領とタッカー・カールソンのインタビューが9日に公開された。プーチン大統領は、2時間にわたって米国と世界に対してロシアの立場を明確に説明。プーチン大統領のリーダーシップが際立った今回のインタビューは、大統領としてロシア国民を教育する場でもあった。
「ある問題において味方の立場だけを知っている者は、実はその問題について知っていることがほとんどないともいえる」と言った、ジョン・スチュワート・ミルの言葉を引用するまでもなく、特に国際関係で相手の考え(立場)について知ろうとしないと平和と安定は期待できない。
その点でプーチン大統領が、米英など西欧権力や媒体が検閲し報道しない、ウクライナ戦争の原因と特殊軍事作戦の進行状況を世界中に発信したのは非常に意味のあることだった。
プーチン大統領はインタビュー冒頭でロシアと世界史を説明するために時間を費やした。プーチン大統領のインタビューの多くは、専門家たちなら概ね把握していた内容が多いが、今回のインタビューを通じロシアの立場をより明確に理解できたことは大きな収穫だ。プーチン大統領は、ノルドストリーム2爆破は米国の仕業と明言、この事態にも沈黙、屈従しているドイツを軽蔑した。「バイデンが米国を統治していないと確信している」と言い切った。
ボリス・ジョンソン元英国首相やEU指導部などはプーチン大統領とタッカー・カールソンを非難したが、具体的な事案、発言については全く反論できなかった。 |