議長 候補者
呉 英 義(72歳 現 中央本部 副団長)
親愛なる中央委員、代議員、そして選挙人の皆様、また平素より在日同胞社会と民団組織の発展に邁進されている皆様に心より敬意を表します。
今回、議長に立候補した呉英義です。
私の在日の原点は、幼少期の豚小屋の匂いや焼酎を絞る蒸気の幻想的な記憶・小学校の全校朝礼での「北」に帰る同胞の姿・オリニ林間学校での同年代の同胞との出会い、そして九州大学農学部卒業生の中でただ一人就職が出来なかったという喪失感であります。
1987年大分青年商工会の創立メンバーとして在日運動に関わって以来、1997年青年商工人連合会会長、同じくして、過疎の大分民団で、組織部長を皮切りに副団長、2002年から2期6年団長を務めさせて頂きました。
2006年5・17事態に際には、いち早く大分民団団長として反対声明を出しました。その後、中央執行役員として民団中央との関わりが生じ、現在通算3期目の副団長を務めています。
2021年に完工した在日の悲願であった長崎韓国人原爆慰霊碑事業の建立委員として10年間努力もしてまいりました。
又、平和統一諮問委員会西部協議会会長を2期4年、韓国総理の諮問機関である在外同胞政策委員会の民間委員として見聞を広めさせて頂きました。
その間、1972年の民団東京本部事件、2006年の5・17事態等の忌まわしい出来事もありましたが、それらは、総連との政治路線対立であり、民団の創立理念を守る戦いの末、正しく解決されました。その後も規約中心主義また愛情ある相互理解で難局を乗り切ってまいりました。諸先輩方の民団を守るという熱い情熱も見てまいりました。
このような、私の拙い経験を照らし合わせても、この3年間の騒動は理解が出来ません。
2021年、55期出帆の翌日に、「正常化委員会」が立ち上げられ、その「団長不信任決議」が否認されましたが、12月には「臨時大会を求める会」が発足し、2022年3月の大阪での中央委員会は混乱をきたすなど、この3年近い間混乱と対立が続いてきました。
幸いにして、12月に入り大使館の仲裁により混乱収拾の合意ができました。
今後は大同団結し努力を重ねていくしかありません。
しかしながら、未だに、前回選挙時の候補者による選挙管理委員会告訴事件の裁判が継続しています。大局に立った早期の解決が望まれます。
私達在日同胞は日本に居住してから100年以上の歴史を持ち、民団組織も創団から77年が経過しました。世代交代や少子高齢化、日本国籍者や新規定住者の増加など、その間民団組織をとりまく環境も大きく変化しました。
60万在日同胞の画一的な時代は過ぎ去り、特別永住者25万・新規定住者14万プラス日本国籍者といわれる新しい時代に突入しました。
民団組織にとって大きな課題である、次世代の育成、組織幹部養成、自立財源の確立など、喫緊に取り組むべき課題が山積しています。
新しく選出される三機関が力を合わせてこの難局を乗り越えて行かねばなりません。
私は議長として、次の公約を掲げます。
①公明公正に議事運営
②規約、規定の見直し
③選挙制度の研究
時代の変化に対応しながらも、民団の基本的理念を忘れることなく、民主主義の原則に立って、議長の職責を果たします。
終わりに、本来の民団の姿に一刻も早く戻るよう、これまで培ってきた私の知識と経験をもって最善を尽くします。ご支援の程宜しくお願い致します。
■プロフィール(組織経歴)
1990年~ 大分韓国青年商工会 会長
1997年~ 在日韓国青年商工人連合会 会長
2002年~ 大分民団団長(2期)
2012年~現在 民団中央本部副団長
(第52・54・55期)
2013年~2021 長崎韓国人原爆犠牲者慰
霊碑建立委員
2017年~ 民主平和統一諮問会議西部協議
会会長(2期)
2017年 在外同胞政策委員会委員
(李洛淵総理主催)
※大分県人権擁護委員会委員 5期10年
呉英義氏
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