空気清浄機の製造販売を手掛けるクレア(大阪市中央区)は能登半島地震の被災地に、空気清浄機20台を寄贈した。石川県が受け付けている企業寄付に登録していたところ、七尾市から要請された。石川県内の避難所には約1万7000人が身を寄せており、空気感染系の病気が増えているという。空気清浄機の導入によって、居住環境改善が期待される。
同社の段ボール式DIY空気清浄機「クレアウィンボックス」は、段ボール製の折り畳み式で、子供でも5分で組み立てることができる。約50センチ四方ほどのコンパクトサイズでありながら、約15分で90%以上の浮遊ウイルスを除去。一般的な空気清浄機の3~5倍の風量で、避難所として使用される体育館のような大空間に適している。
阪神淡路大震災など大災害時には避難所でインフルエンザが蔓延し、多くの死者が出た。このことから同社では、災害時を想定した空気清浄機を考案。昨年春ごろから販売を始めている。
同機器の製造販売を行うクレアの星山忠俊(韓国名・李忠俊)社長は「被災して大変な状況にある人たちのために、微力ながら役立ちたい。他の市町村からも要望があれば応じたい」と話した。
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