巨悪と反逆を放置し、国民の基本権と法治を踏みにじってきた大法院、司法府に衝撃が走った。8日に就任した曺喜大大法院長が就任辞を通じて、憲法に明記された国民の基本権を強調、国民の怨声の根源となっている裁判の遅延を糾し、公正な裁判の遂行を宣言、司法府の改革を誓った。文在寅集団と金命洙が破壊した司法府を刷新、再建を宣言した。新任大法院長が、反逆の道具となった司法府の患部を剔抉することを期待する。司法府の正常化、法治の回復は、大法院長の努力だけではできない。自由市民たちも、国民の基本権回復を妨害する勢力と戦わねばならない。
曺大法院長は、就任辞で「すべての国民は迅速な裁判を受ける権利を有しているにも関わらず、法院がこれを守れず、国民の苦痛を加重させています」「憲法と法律に基づく、バランスのある判断基準をもって、公正かつ迅速に紛争を解決せねばなりません」と語った。「裁判が公正であると認められるためには裁判の全過程にわたって公平な機会が保障されねばなりません」「私は大法院長として、裁判所が良心に従って独立して裁判できる土台を作ることを使命とし、そのために最善を尽くします」とも述べた。憲法上の権限を行使せず、大統領の責務を放棄している尹大統領の姿勢と対照的だ。
曺大法院長は、裁判遅延を解決するためあらゆる努力を尽くすと誓った。裁判官の増援はもちろん、各級裁法院長たちも裁判業務を遂行させると伝えられている。新任大法院長のあまりにも常識的なこの発言に最も驚いているのは司法府の裁判官たちだという。左傾化した司法府がどれほどダメになったのかを物語っている。
曺大法院長が司法府に対する国民の怨声を強調したのは、彼が大法官を退任し、3年9カ月間、法学専門大学院の教授として在野で司法府の堕落を見た経験に基づくものと考えられる。曺大法院長は、彼の法的権限を迅速に、積極的に行使するとの意志を明確にした。
文在寅と金命洙の大法院は、右派には不利に、左翼の犯罪には有利に、裁判を進行した。左翼判事らの幕屋家食裁判遅延は反逆水準の法治破壊だった。曺國(元法務長官)と尹美香議員の裁判は、1審判決までそれぞれ3年2カ月、2年5カ月かかった。「蔚山市長選挙介入事件」は「わが法研究会」出身の政治判事が本案審理を15カ月も進行せず、1審の有罪判決に3年10カ月かかった。その間、被告の宋哲鎬前蔚山市長は任期を全うした。
左翼勢力の圧迫に屈服した判事たちは、スパイ事件の裁判まで遅延、放置し被告たちを全員釈放している。尹錫悦政権で拘束されたスパイ事件の被告らは、まともな裁判も受けず釈放されている。左翼弁護士たちの裁判遅延と法院所の断固たる対応不足の結果だ。
スパイ事件の裁判は、被告と左翼「民弁」出身弁護士たちが司法システムを無力化している。今年3月拘束起訴された昌原スパイ団事件被告4人は裁判遅延で法院の決定で釈放された。彼らはソウルではなく昌原での裁判を求める管轄移転を申請、棄却されるや国民参加裁判を申請、抗告・再抗告を繰り返して裁判を遅らせた。初裁判(今年8月)では自らの人的事項の陳述も拒否。そしてまた裁判官忌避申請や裁判長告発など裁判を中断させ結局、拘束期限満了で釈放された。
今年4月に拘束起訴された「済州スパイ団」事件被告らも、今年5月に起訴された元民労総幹部も同様に保釈された。2年前に起訴された「忠北同志会」事件の被告たちも、あらゆる裁判遅延戦術を動員して全員釈放された。
スパイ被告たちの裁判篭絡には裁判官たちにも大きな責任がある。スパイの裁判遅延戦術に対応、棄却決定などを早くすればよい。しかし、判事が被告や「民弁」弁護士たちの顔色を窺ってきた。
尹大統領と任期を共にする曺大法院長が、不正選挙の糾明に、どう対処するか見守りたい。
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