与党が総選挙を見据えソウルを生活圏とする京畿道の一部地域のソウル編入推進を発表したが、与野党は国民に知らせず世宗市への首都移転を推進中だ。
国会は先月６日、本会議で国会の１２の常任委員会を世宗市に移転する内容などが含まれた「国会世宗議事堂の設置及び運営などに関する規則案」を可決した。　世宗議事堂には１１の常任委員会と予算決算特別委員会、世宗国会図書館、予算政策処、立法調査処、未来研究院、国会放送などが大挙移転するという。すでに関連予算も反映されているという。
大統領室も世宗市に建設するという。国会と大統領室が建設されれば名実共に首都移転だ。世宗市に不動産ブームが起きているという。だが、首都移転は憲法改正が必要だ。盧武鉉政権が推進した首都移転は２００４年１０月、慣習憲法違反の違憲判決が出た。
そのため国会議長直属の憲法改正・政治制度改善諮問委員会は、世宗市への首都移転を憲法に規定する改憲を主張している。
天文学的費用のかかる首都移転がなぜ必要か尹大統領は国民に説明すべきだ。