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2023年10月31日 12:28
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高永チョル 韓半島モニタリング
イスラエルの報復対象になった北韓

 2004年4月22日、北韓の平安北道龍川駅で発生した大規模列車爆発事故はイスラエル情報機関モサドの工作とされている。モサド要員がカナダ人技術者に成り済まして北韓に入国し、シリアの核開発を阻止するために企画した大規模爆発事件として知られている。
当時、シリアの核技術科学者12人が北韓を訪問中だったが、列車爆発事故で全員死亡した。これらの科学者12人はシリアの核兵器プロジェクト関係者であり、イランの核兵器計画に参加した経歴があったことが明らかになった。シリア政府は同年5月1日、自国航空機で龍川爆発事故で死亡した技術者12人の遺体を本国に送還した。
モサドはシリア科学者の死亡事件を契機に、シリアと北韓のコネクションに関する情報収集に着手した。その後、イスラエルは07年8月、シリアが砂漠に建設中の核開発施設にモサド要員と12人の特殊部隊員を潜入させ、写真撮影と周辺土地の試料を採取、精査した結果、北韓式原子炉であることを確認した。イスラエル空軍はF―15戦闘機7機を出撃させ、シリアが砂漠に建設中だった核施設を空爆し、完全破壊した。この時、北韓から派遣された核技術者12人も爆死した前例がある。
それから10年後の17年4月、中国の習近平国家主席が米国を訪問し、トランプ大統領と首脳会談を行っていたちょうどその時刻に、トランプ大統領はシリアに対する空爆命令を下した。空爆の理由はシリアが自国の子供を含む民間人に化学兵器を使用したことが原因だった。
ところが、その化学兵器がまさに北韓製であることが確認された経緯がある。当時、米軍と英国軍、フランス軍戦闘機が参加したシリア空爆の背景にはイスラエルの強力な要請があったと伝えられる。また1981年6月、イスラエルはイラクのオシラク原子炉を空爆し破壊している。
イランはIAEAの圧力と米国および国際社会の経済制裁により核開発を中止すると同時に北韓の核技術者を送り返し、イスラエルの空爆を回避した経緯がある。しかし、今もイランは地下施設で密かにウラン型核開発を続けているものと推定される。もし、北韓がイランに核兵器を渡し、これがハマスやヒズボラなどイスラムテロ集団に流出したら、イスラエルは危機に直面することになる。
従って、イスラエルはイラン、シリアへの北核物質の流入を積極遮断するため、北核除去作戦を実行する可能性が高い。北核除去作戦にはモサドの秘密工作をはじめ、遠征飛行空爆や潜水艦発射巡航ミサイル空爆などが考えられる。中東専門家によれば、最悪の場合には、イスラエルは米国の黙認の下、インド洋近くに小さい島国の空港を短期賃貸した後、空軍戦力を移動し、単独で空爆作戦に乗り出す可能性もあり得る。
現在、イスラエルはハマスとヒズボラに武器を提供した北韓の動向を鋭く注視している。米国の金正恩斬首作戦訓練時には、モサド要員も一緒に訓練を行った前例がある。イラクのオシラク原発空爆の際、イスラエルは14機の戦闘機を密集編隊で飛行、アラブ側のレーダーに大型旅客機のように識別させて、アラビア語に堪能な操縦士がサウジ、ヨルダンの上空を飛行しながら両国を欺いた。イラク上空に入っては、レーダー探知を回避するため、高度30メートルで低空飛行しながら目標前方上空で急上昇した後、急降下爆撃(Pop Up Strike)を実施した。イスラエルのオシラク空爆は、国際法で先制攻撃の予防的自衛権(Preventive Self-defense)として認める先例を残した。
前回、本欄で言及した通りハマスは以前から北韓製F7ロケット発射機(RPG)を使用しており、2014年にハマスが北韓製の多連装ロケットなどを輸入契約したことがある。イスラエルはこれらの武器がハマスとヒズボラに向かっていたと伝えた。
イスラエルは北韓の核物質がイスラムテロ武装集団に流出する事態を最悪のシナリオと受け止め、絶対容認できない。命をかけて北韓の核物質流出を防がなければならない地政学的な位置に置かれている。結局のところ、北韓はイスラエルの報復対象にさらされていることが分かる。

2023-11-01 4面
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