金嶋観光グループの金嶋昭夫会長は先月２４日、郷里の茨城県筑西市（前身は下館町。須藤茂市長）で、社会福祉法人「慶育会」（中山公実理事長）が運営する児童養護施設「茨城育成園」に対し、自身の名前を冠した「金嶋昭夫基金」を創設し１０００万円を寄付した。
同園は基金をもとに成人を迎えた入所者の新たな門出を祝い、一人５万円程度の激励金を手渡すことにしたという。
金嶋会長は昨年４月に東京・新宿の児童養護施設「あけの星学園」に第１号の基金を創設したばかりだが、「茨城育成園」が第２号となった。
故郷の施設に基金を設立できたことを喜び、感無量としている。これからも全国に支援の手を差し伸べていくとし、来年は島根県対馬での基金設立を計画している。
また、金嶋会長は貧富の差が存在する世の中で恵まれない立場にいる弱者のため、社会が救済の方向に進んでいくよう自ら率先してモデルを示し「恩送り」という言葉で表現している。
今回行われた基金設立の意図や背景、また金嶋会長の下館町時代の生活については、著書『恩送りの人生』（今年３月刊行）に詳細が記されている。

筑西市役所での基金設立の贈呈式。左から中山理事長・須藤市長・金嶋会長