22日、35回目となる「朝鮮人戦争犠牲者追悼会」(鈴木公一世話人)が、東京都目黒区の祐天寺でコロナ禍以降4年ぶりに開催され、約30人が参加した。
昨年12月に青森県むつ市の「浮島丸下北の会」(村上準一会長)と京都府舞鶴市の「浮島丸殉難者を追悼する会」(品田茂会長)の3団体が協力し、厚生労働大臣に要請書を提出して以来、初の夏を迎えた。
1945年8月24日夕刻に京都舞鶴湾で海軍特務艦「浮島丸」が爆沈して78年経つが、祐天寺にはいまだ700柱の遺骨が安置されている。2010年5月以降、すでに13年以上行われていない遺骨の返還を、会では呼びかけ続けている。
世話人の金昌鎮さんは、「遺骨が早く返還されてこの集まりがなくなり、『暑いときにお寺で毎年集まっていましたね』と語れるようになっていかなければいけない」と話した。 |