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2023年08月15日 05:26
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攻勢から守りに追い込まれる西欧
尹政権は米・ロの和解にも備えを

 NATO(米・英)がウクライナを代理軍としたロシアとの戦争は、戦場がヨーロッパを越え地球規模に拡大した。西欧は、アフリカ・ニジェールで起きた反植民地・反フランスのクーデターに慌てている。米国は、来週のBRICS首脳会談に危機感を覚えている。韓・米・日首脳会談(18日)を前に、米国がこれまで凍結してきたイランの石油輸出代金約70億ドルの凍結解除に合意したのはBRICSとグローバルサウスを意識した懐柔策の一環だろう。

 ホワイトハウスの国家安保会議(NSC)は10日(現地時間)、代理人の声明を通じて、イランに拘禁されている米国人5人が釈放され、家宅軟禁に入ったことをイラン政府が確認した、と発表した。イラン外交部は声明を通じ「(イランの資金が)米国によって長年にわたり韓国の銀行に不法に凍結されていた」「イランは米国から(凍結資金)関連の義務に対する約束を保障された」とした。
韓国政府筋は11日、「そのような方向で(米・イラン間の合意が)進行したのは正しい」「(合意が維持されれば)秋の前、韓国内の凍結資金の解除手続きが終わるだろう」と語った。韓国の金融筋も、韓国内に凍結中のイラン原油決済代金を11日から仲介役のスイス銀行口座に振り込む作業を始めたと言った。
トランプ米大統領が2018年5月、イランとの核合意(JCPOA)破棄を宣言、イランに対する制裁を再開、イラン産原油を輸入する第三国も制裁すると発表した。韓国のイラン産原油輸入への一時的な例外措置も19年5月に中止、韓国内のイラン資金(約70億ドル)が凍結された。
イランは当然、猛反発し韓国政府に凍結の解除を強く要求してきた。イラン革命守備隊は21年1月、韓国国籍の船舶を拿捕した。韓国は、イラン政府の要請に応じ、米国と国連当局の協力を得て韓国内凍結資金からイランの国連分担金1600万ドルを21年6月と22年1月、それぞれ代納した。
米国とイランの間で、米国人収監者の釈放や韓国内凍結資金の解除交渉が始まったのは22年12月とされた。米国は23年6月、イラク内のイラン資金(約27億ドル)の凍結を解除した。
米・イラン間の今回の合意が維持されれば、韓国はイランとの関係で最大の障害物が除去され、安定的なエネルギー確保が可能となり、特に韓国の輸入原油の70%以上が通過するホルムズ海峡で韓国船舶の安全も保証される。
米国がこのような措置を取った背景には、イランとの関係だけでなく、BRICSが作る新しい国際バンキングシステムと国際決済システムがある。米国がウクライナ戦争を理由にロシアの外国為替保有金を没収するや、グローバルサウスは米国など西欧の乱暴な措置に驚愕、米国の金融システムを迂回する新しい方法を要求している。そのためBRICSなどが推進する貿易決済システムは完全ではなくても機能し、米国の同盟国もこの新しい現実を無視できなくなる。
非西欧圏の米国金融システム忌避は、必然的にドルの基軸通貨の地位を弱め、米国債の需要を減らす。米国債の需要を増やすためにサウジに破格的な交渉案を提示するなど努力しているが、効果を期待するのは難しい。つまり、今まで「制裁」の刀で各国を圧迫してきた米国(西欧)が、もはや圧迫と脅威が通じなくなったことを認め懐柔策に出たと見られる。
朴振外務部長官が釜山エキスポ誘致活動などのために8日から14日までエチオピア、ザンビア、ルワンダ、ドバイを訪問した。朴長官は11日、ザンビアの大統領と会い、来年に韓国で開催される韓国・アフリカ首脳会議に参加するよう招待した。韓国外務長官のザンビア訪問は、1990年の修交以来、初めて。
韓国は米国の勧奨でNATOとの関係を強化、ウクライナ戦争で反ロシア陣営を支援している。その結果は、ロシアのショイグ国防長官の平壌訪問だ。ところが米国は政権が代われば外交政策が完全に変わる場合が少なくない。今回の米国・イラン関係を見てもよく分かる。米国の大統領選挙は来年11月だ。米国のような強大国は、失策や試行錯誤をしても挽回できるかもしれないが、大韓民国にはそのような余裕などない。
もし米国が今後、ロシアと関係を正常化したら、ロシアと敵対した韓国はどうするのか。グローバルサウスは韓国をどう見るだろうか。韓国は、ワシントンに圧力をかければ動かせる国と見られるのではないか。
イスラエルが米国依存を脱却、中東諸国との関係構築に乗り出したのは、イランの核武装とサウジの対応を阻止できないという現実を冷静に受け入れているからだ。
尹政府の外交安保戦略は任期中だけの対処なのか、大韓民国の未来を見据え備えているのか。全北のジャンボリー大会での事態収拾で見せた決断力を外交安保でも期待する。

2023-08-15 1面
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