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2023年07月25日 12:16
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尹大統領の支持率に危険信号
背景に処理水・夫人問題など

 就任以来「支持率に一喜一憂しない」と宣言していた尹錫悦大統領。しかし最近、従来からの支持層と新規の支持層が同時に不支持へと回っている。要因として「福島処理水の放出問題」「水害対応」ほか「大統領夫人の実家問題」などが指摘されている。(ソウル=李民晧)

 じわじわ進む支持層離れ

今年に入り、尹大統領の支持率は35%前後を堅持してきた。しかし、最近は低下の様相を示している。韓国ギャラップ、リアルメーターなどが実施した世論調査のデータがそれを裏付けている。韓国ギャラップのデータによると、「十分に職務を遂行している」と回答した人の割合は38%となっていたが、最近の調査では32%にまで低下している。こうした支持率の低下は、保守支持層の離脱によるもの。両世論調査では、いずれも「60代」と「釜山・蔚山・慶南(PK)」地域での低下が目立っていた。ギャラップの調査では「大邱・慶北」の支持率もわずかに低下していることが明らかになった。
尹大統領のPK支持率は、リアルメーターで5・6ポイント(44・6%↓39・0%)、ギャラップで11ポイント(47%↓36%)低下した。支持率低下の原因について、調査機関は「福島処理水の放出問題」「水害対応」「金建希夫人のショッピング問題」を挙げた。国際原子力機関(IAEA)の最終報告書が公開されたことで放出が既定事実化され、海洋水産関連業の比重が大きいPK地域に影響を与えたと見る向きもある。
大統領のファンが多い20代も背を向け始めている。リアルメーターの調査では、20代(18~29歳)の支持率が2・6ポイント低下(34・0%↓31・4%)した。金建希夫人の実家による「楊平高速道路の特別待遇疑惑」が若者の支持離れにつながったという分析だ。現時点におけるデータ上では支持層の離脱比率が大きいとは言えない。しかし、従来からの支持層と新規支持層が同時に離れる兆しがあるという点では看過できない状況だ。
尹大統領は先日、6泊8日の日程でリトアニア・ポーランド・ウクライナを歴訪し一定の成果を収めた。しかし、その成果を一瞬にして台なしにしてしまうようなエピソードが登場した。金夫人の「ブランド品ショッピング」だ。リトアニアの現地メディアは、金夫人が随行員16人と連れ立って一般人の入店を阻んだまま、ブランド店で買い物をしたと報道。それが国内メディアを通して拡散された。大統領室はこれに対し、「金夫人は勧誘され、意図せずして店に入った」と釈明した。一般論として、海外歴訪外交は支持率を向上させ、国民を団結させる効果を創出する。しかし尹大統領の場合、歴訪の際に起きたハプニングが悪材料となって支持率が低下するという逆転現象が起きた。今年1月に行われたアラブ首長国連邦(UAE)歴訪では、尹大統領の発言が足を引っ張った。「UAEの敵はイランである」と発言した尹大統領に対し、イラン政府は「極めて深刻な発言であり、今後を注視したい」と韓国に抗議し正式な釈明を求めた。

総選挙へ「鮮明な保守」掲げる

尹錫悦政府の未来は、来年4月に実施される総選挙の結果で占うことができる。世論調査の各専門家は、大統領支持率が40%台半ばまで上昇した上、与党候補らが力を尽くし、各人が5%ほど票を獲得してこそ「与党が勝てる」と分析している。そのためには、大統領の支持率を現在より少なくとも10%は引き上げなければならない。
政府与党は来年の総選挙戦略として「鮮明な保守」を掲げるものとみられる。確実な支持者を引き付ける方向だ。「大韓民国を支持する勢力」と「反国家勢力」という枠組みを設定し、「左派利権カルテルの撲滅」を掲げる。また、地域的には嶺南圏、年齢層は60代以上と20代~30代を集中的にターゲットとする可能性が高い。上記に匹敵するほど重要なのが無党派層(30~35%)の票を掴むことだ。無党派層は「無難なほう」に投票するという消極的な傾向がある。いわゆる「消去法」だ。選挙の勝敗を分けるキャスティングボートとなるのは、まさにこの無党派層であるといえるだろう。
大統領夫人の実家問題を解決することが選挙に直接的な影響を及ぼすことは間違いない。金夫人の母親、チェ・ウンスン氏も注目の人物だ。チェ氏は2013年、京畿道城南市の不動産を購入する過程で通帳残高証明書を偽造し融資を受けた疑いが持たれている。これに対し議政府地方裁判所刑事3部は21日、私文書偽造疑惑などを適用し「罪状が悪質であり拘束する」と発表した。
野党は今後も大統領夫人の実家問題に対する攻勢をさらに強めるものとみられる。大統領と与党サイドが、夫人の実家問題を解決しなければ「ネロナンブル(自分にとってはロマンス、人がすれば不倫)」との批判は避けられないだろう。金夫人のブランド品ショッピング問題については、評論家のチン・ジュングォン氏の言葉が的を射ている。「(大統領室の)誰かが阻止すべきだったのに、誰もそれを統制できなかったことが問題の本質だ」

   尹錫悦大統領と金健希夫人(写真提供=大統領室)

2023-07-26 3面
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