ソウル市では18日から、公共施設と各種大型施設の駐車場に設けられていた「女性優先駐車場」という区画名称を「家族配慮駐車場」に変更した。
妊婦や高齢者、乳幼児連れのドライバーが利用できるようになるという。
「女性優先駐車場」は2009年に呉世勲ソウル市長(現役)が始めた「女性が幸せな都市プロジェクト」の一環として始められた制度だ。当時、駐車場で女性が犯罪被害にあうことを防ぐためという趣旨で始められた。
一方で、女性の「優先区域」を設定したことには「差別を助長する」という反対意見も多く、議論が起きていた。18年には「女性専用駐車場を廃止し、交通弱者駐車場に変えて欲しい」との嘆願が出され、ようやく今日のように議論が形になった。
感覚としては、日本のショッピングモールなどで見かける、出入り口から最も近い場所に障害のある人の「優先車両」マークが描かれた駐車スペースのようなものが、ソウルでも採用されることになろう。現行の「女性優先駐車場」スペースはピンクで女性を模したマークが縁取られていた。ジェンダーに対する配慮という点もあるだろう。 |