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2023年07月18日 12:23
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切手に見る韓半島の歴史
文化・時代背景を映す〝鏡〟

 切手は、郵便料金を前払いした証拠としてもらう、近代以降に流通・普及した文化形態の一つだ。硬貨や紙幣と同等のコレクター価値を有する背景には、限られた紙片に刻印された当時の時代的・政治的・文化的な情報に、それだけの価値が付されているのである。韓半島の切手には、南北対立の歴史や時代背景などが表現されているという。

 15~17日、韓昌祐・哲文化財団の助成により、大韓民国建国75周年を記念した切手展が都内で開催された。韓国での憲法公布日1948年7月17日に基づいた開催日程だった。
同展は、「第73回全日本切手展2023」の特設ブースが会場となった。日本での3連休中、全日にわたり開催したため、各地から切手ファン・コレクターが詰めかけて会場はにぎわった。
東アジアの切手をめぐる国際情勢に詳しい、郵便学者の内藤陽介さんの韓国切手展の解説に、会場を訪れた多くの人が耳を傾けていた。
同様の切手展は15年の韓日国交正常化50周年にも開催されたが、今回の企画が8年前の開催と異なるのは、半島の南部にフォーカスしている点という。

■北との違いと政治的葛藤

そもそも切手は、郵便料金を事前に納めた証拠としてもらう証紙のことで、近代以降に国際的な流通・普及を経た特殊な文化形態の一つである。
図柄にはその国を代表する文化や自然が採用されるため、韓国と北韓で同じく近代以前の古墳壁画が選ばれていたことも建国初期の時代にはあった。内藤さんによれば、南北の同一題材に対するデザイン・表現力の差からも当時の国力の差をうかがうことができるという。
また6・25韓国戦争時代には、北韓が半島を一時的に制圧した際、「ソウル陥落切手」が発行されたという。戦争中の、1950年6月28日の陥落からわずか12日後という短い期間で発行されたことからも、いかに切手という存在が持つ政治性が強かったかを表すようだ。

■解放・終戦後の切手事情

45年の8月15日以後、南北分割占拠時代には統一新羅時代の遺産を切手の図柄に採択しようとする動きがあった。各方面への配慮から、そのような意味合いが強かったという。
今回の展示では、色彩の豊かな韓国文化を代表する図柄の切手がブースの先頭に置かれ(高塚純一氏所蔵)、解放直後から建国当初までの資料的価値が高いもの(木戸裕介氏所蔵)、6・25戦争への参戦を感謝した記念切手なども参加国それぞれのものが掲示されていた(鈴木康嗣氏所蔵)。
ブースを一周するだけで、韓国の近現代史を概観できる配置となっていた。
切手という文化遺産を通じて、韓半島における南北攻防の歴史を知ることができ、興味の尽きない展示会となった。

切手展示の時代背景を説明する内藤さん(写真中央)

ブース冒頭の展示パネル

2307-19-05 5面
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