東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出に抗議するため訪日した韓国の最大野党「共に民主党」と無所属議員10人で構成された「福島核汚染水海洋投棄阻止国会議員団」は12日、日本の放水反対派国会議員とともに共同声明を発表した。
日本で反対を表明しているのは「原発ゼロ・再エネ100の会」で、立憲民主党の近藤昭一議員、同党の阿部知子議員、社民党の福島瑞穂党首など8人の国会議員が名を連ねている。
共同声明では、海洋放出が環境に与える影響の評価が不十分と断言。「放出計画中止を要求し、韓日両国議員は多様な国際連帯を通じて問題解決のため全力で努力する」とした。
韓国議員団は同日、東京の外国特派員協会で記者会見を開いた。日本からは阿部議員も同席した。団長の魏聖坤議員は「放出は国際法違反で、国際原子力機関(IAEA)の報告書は免罪符にはならない。方針を撤回しなければ、国際社会の計り知れない怒りと抵抗に直面するだろう」と発言した。
会見後は、東電、経済産業省、外務省、首相官邸前でデモ行進を行った。
立憲民主党の泉健太郎代表は、14日の会見で「党としての立場で動いているものではない」と弁明している。 |