ログイン 新規登録
最終更新日: 2024-05-15 06:23:21
Untitled Document
ホーム > 在日社会
2023年06月27日 11:01
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
権力は血族とも分かち合えない
高永チョル 韓半島モニタリング


朝鮮中央通信は5月31日、軍事偵察衛星の打ち上げ失敗以降、初めて金正恩の近況写真を公開した。同通信は6月16日から18日まで平壌の党中央委本部で開かれた中央委全員会議の写真も多数公開した。 
しかし、金正恩の姿からはストレスや睡眠不足、過度な飲酒などで健康に問題が生じた様子がみられる。左頬には直径1センチほどの赤い吹き出物が見え、目元は厚く腫れた状態だった。国家情報院は最近、国会で金正恩がますます不眠症に苦しみ、業務ストレスのためウイスキーなど多量の酒を飲み、体重も140キロ台と推定されると報告した。 
金正恩第1書記が力点事業として推進した軍事偵察衛星が1段分離後、2段エンジンがまともに稼働していない状態で墜落し、体面を傷つけられただけに、ストレスも加重されたものとみられる。金正恩は今回の党全体会議に出席したが、直接演説をしなかった。 
軍事偵察衛星の打ち上げ失敗と低迷している経済実績のため、演説を避けたものとみられる。金正恩はこの日、2019年ハノイでの米朝首脳会談の交渉失敗の責任をとり左遷した金英哲元統一戦線部長を統一戦線部顧問に任命し、党政治局候補委員に復帰させた。金英哲は偵察総局長時代、10年の韓国海軍艦艇・天安艦撃沈を主導したタカ派の中心人物だ。今後、北韓は経済難など内外の困難を打開するために対南強硬路線を強化するものとみられる。
北韓は、国内の困難が増すほど住民の不満を抑え、内部団結を鼓舞するために対南挑発と危機を造成してきた前例がある。食糧難による住民の困窮は後回しにされ、ひたすら3代世襲による長期独裁政権の維持にだけ集中してきたことが分かる。 
権力は血を分けた兄弟間でも分けることができないという言葉どおり、金正恩は兄の正男氏を17年2月13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で毒殺した前例がある。兄の正男氏に追従する勢力が将来、金正恩権力を脅かす勢力に成長する恐れがあるため、事前に排除したのだ。13年12月12日、叔父の張成沢氏を排除したのも同じ脈絡と解釈される。 
ちなみに、金正恩が昨年11月18日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射現場に娘の金主愛を連れて登場したのも、妹の金与正に追従する勢力に対する牽制と見られる。事実上のナンバー2であり妹である金与正に追従する勢力が、金正恩権力を脅かす勢力として、これ以上大きくならないようにあらかじめブレーキをかけるためと判断される。
国家情報院の国会報告によると、金総書記の子供は10年生まれの息子、13年生まれの娘(金主愛、11歳)、17年生まれの娘(未確定)の3人。娘の金主愛は昨年11月26日、「火星17」打ち上げ成功記念式に金総書記と共に再び現れており、朝鮮中央通信は「尊いお子様」と報じた。これは金世襲王朝の後継者を視野に入れた国内外向けの宣伝扇動戦術と考える。
北韓の長期独裁王朝体制を支える2大核心機関は、朝鮮労働党の「組織指導部」と「宣伝扇動部」である。この両機関が北韓を支配する党と軍部の人事権及び予算権を掌握している。従って、党の組織指導部と宣伝扇動部の部長は金総書記の父、金正日氏が1973年から数十年間兼務したことがある。
金正恩時代においても正恩自ら事実上、両機関の部長を兼務しており、妹の金与正が宣伝扇動部の副部長を兼務している。現在、金与正の肩書きは国務委員であり、金正恩体制の核心側近である。これまで事実上のナンバー2の役割だった。ちなみに、金正恩が病気や暗殺で亡くなったら彼女が後継者になるだろうということで、党幹部や軍部が金与正に接近し派閥が形成されたわけだ。
金正恩にとって金与正を支える派閥形成は、自分の権力体制を脅かす恐れがあると危惧した。従って、金正恩は娘の金主愛を公の場に登場させ後継者であることを内外にアピールしたと考えられる。その背景には、金正恩の妻である李雪主と周りの女性たちの権力争いで、金与正が負けたと考えられる。金正恩は叔父と兄を残忍に殺した前例に照らして見れば、権力は血族とも分かち合えないということを再認識する。

2023-06-28 4面
뉴스스크랩하기
在日社会セクション一覧へ
尹大統領、就任2周年記者会見
金永會の万葉集イヤギ 第9回
金永會の万葉集イヤギ 第10回
都内で情報技術展開催
東京韓国学校が70周年
ブログ記事
マイナンバーそのものの廃止を
精神論〔1758年〕 第三部 第28章 北方諸民族の征服について
精神論〔1758年〕 第三部 第27章 上に確立された諸原理と諸事実との関係について
フッサール「デカルト的省察」(1931)
リベラルかネオリベか
自由統一
金正恩氏の権威強化進む
北韓が新たな韓日分断策
趙成允氏へ「木蓮章」伝授式
コラム 北韓の「スパイ天国」という惨状
北朝鮮人権映画ファーラム 福島市で開催


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません