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2023年06月20日 12:41
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香港デモソングを禁止
反発招く当局の強硬姿勢

 香港で反政府デモが起こった際に登場したデモソング「グローリートゥ香港」(GlorytoHongkong)について、香港当局は配信を禁止する方案を推進していた。そうした中、当該曲がアップルiTunesとSpotifyなどの各種音楽ストリーミングサービスから姿を消したことがわかった。
米ブルームバーグ通信は17日、「グローリートゥ香港」が収められたアルバムがiTunes音楽チャートにランクインしてから1週間で消え、Spotifyからも姿を消したと報じた。
香港が「グローリートゥ香港」を禁止曲に指定しようとした表向きの理由は、中国の国歌「義勇軍行進曲」ではなく、この曲が香港の国歌だと誤って認識されることを防ぐため。香港政府は当該曲が「社会的分断をあおる」とし、この曲を演奏することやインターネット上で拡散させることなどを全面的に禁止するよう高等裁判所に提起している状態だ。
一方で当該曲は、香港市民によるダウンロードが相次いだ影響で一時はiTunesで1位に浮上し、ユーチューブでも人気映像となっている。それがなぜ突然、ストリーミングサービスから姿を消したのかはなぞだ。
2020年に香港保安法が制定されて以降、この曲は香港で禁止曲に指定された。しかし最近、国際的なスポーツイベントでは香港の国歌として演奏されるケースが相次いでいる。昨年11月、仁川で開かれた7人制ラグビーの大会「2022アジアラグビーセブンスシリーズ」の男子決勝戦と、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイで行われた「ラグビーワールドカップ2023」の香港対ポルトガル戦、そして昨年12月にボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで開かれた「アイスホッケーワールドチャンピオンシップ」でも「グローリートゥ香港」が香港の国歌として演奏されたり、現地の放送で香港の国歌として紹介されていた。
実際、検索エンジン「グーグル」で「香港国歌」と検索すると、「GlorytoHongkong」が上位に登場する。大韓ラグビー連盟は、仁川大会でこの曲が流れたことについて「アジアラグビー連盟から香港国歌のテープを受領できなかったスタッフが、インターネットで『香港の国歌』と検索し『グローリートゥ香港』をダウンロードして流した」と釈明していた。
世界的にみても、革命や独立運動が起こる際は「歌」が民衆を鼓舞する起爆剤となるケースも少なくない。ソビエト連邦解体の発端となったバルト3国の独立運動は「歌革命」とも呼ばれた。音楽フェスティバルが独立運動の導火線となったからだ。
エストニアで、民俗音楽祭で歌われた歌が隣国のラトビア、リトアニアに伝わり、それが独立の熱気につながった。1989年2月、エストニアの首都タリンを起点とした人々の連帯の輪は、ラトビアの首都リガを過ぎ、リトアニアの首都ビルニュスまで連綿と600キロも続いた。200万人が手に手をとり、自国の国旗を振りながら合唱するシーンは、歴史に残る象徴的な出来事として刻まれた。
フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」も革命歌だった。フランス革命当時、マルセイユ義勇軍がパリに入城し歌ったのがきっかけだ。
果たして香港は中国の一員として「グローリートゥ香港」の拡散を阻止できるだろうか。国境なきSNS時代、禁止曲に指定したとしても、どれほどの効果が見込めるのだろうか。「香港の栄光を取り戻せ」というメッセージを込めたこの曲は、香港デモの当時、レ・ミゼラブルの主題曲を歌っていたデモ隊が「独自の曲を作ろう」として作曲したオリジナル曲だ。作詞者も作曲者も不明だ。インターネットの匿名掲示板で誕生したからだ。「闇の中でも自由を求め、二度と奴隷にはならない」というデモ隊の切実な思いと共に、デモ隊のスローガン「光復香港時代革命」の文言を盛り込んでいる。香港当局は中国の国歌「義勇軍行進曲」を国歌として採択しているが、そうした強硬姿勢がむしろ激しい反発を招きかねない。

ラグビーW杯2023香港対ポルトガル戦の画面字幕。香港国歌を「グローリートゥ香港」と表記

2023-06-21 3面
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