尹錫悦大統領は27日(米国現地時間)、ワシントン連邦議会で上下院合同議会演説を行った。尹大統領は「人類の自由のために、韓国が国際社会と力を合わせてやるべきことを必ず行う。米国と一緒に未来に向かって進んでいく」とし、「韓国は米国と共に世界市民の自由を守り、拡大する〝自由の羅針盤〟の役割を果たしていく」と述べた。大統領の演説は英語で行われた。
尹大統領は「自由の同盟、行動する同盟」(Aliiance of Freedom, Alliance in Action)というタイトルの40分間の演説を行い、「自由」をキーワードに掲げた。当初30分と予想された演説だったが、米議員の拍手が続き、44分におよんだ。演説中に出た拍手は58回に達し、このうち23回は起立拍手を受けた。
尹大統領は「今、韓国の民主主義は危機に直面している」とし、「世界のあちこちで虚偽の扇動と虚偽の情報が真実と世論を歪めて民主主義を脅かしている」とし、「全体主義勢力は自由と民主主義を脅かし、否定しながらも、まるで自分たちが民主主義運動家、人権運動家であるかのように正体を隠して偽装する場合がほとんどだ」とし、「このような隠蔽と偽装に騙されてはならない」と強調した。
尹大統領は6.25韓国戦争を取り上げ、「1950年、韓半島は自由主義と共産全体主義が衝突する最前線だった。韓国は私たちと一緒に自由を守ったアメリカの偉大な英雄たちを永遠に覚えている」とし、「韓米同盟は韓国の自由と平和を守り、繁栄を築いてきた中心軸だ」と強調した。
尹大統領は韓米同盟については「70年前、韓国の自由のために結ばれた韓米同盟は、今や世界と自由の平和を守るグローバル同盟に発展した」と評価した上で、「(今回)バイデン大統領と『未来に前進する行動する同盟』のビジョンを盛り込んだ共同声明を採択した。両国は外交安全保障を超え、人工知能、量子、バイオなど先端分野の革新を一緒に進めていく」と述べた。
尹大統領は北韓問題と関連し、「自由民主主義を選択した韓国と共産主義全体主義を選択した北韓は今、明らかに比較されている」とし、「北韓の違法な核開発とミサイル挑発は韓半島と世界平和に対する深刻な脅威だ」と述べた。続けて「北韓の無謀な行動を確実に抑制するためには、何よりも韓米の団結した意志が重要」とし、「日々高度化する北韓の核の脅威に対応するため、韓米共助とともに韓米日3カ国間の安全保障協力もさらに加速しなければならない」と強調した。
尹大統領は「私たちは北韓住民の悲惨な人権実態を全世界に知らせると同時に、北韓住民に自由を届ける義務を怠ってはならない」とし、「国際社会はこのような北韓の人権侵害の惨状を広く知らせなければならない」と述べた。
(ソウル=李民晧)
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