韓国合同参謀会議議長の金承謙(陸軍大将)が20日、慶北星州のサード(THAAD)基地を訪ね、北側のミサイル脅威に備えた防空作戦態勢を点検した。北側が13日、固体燃料の新型ICBM「火星18型」を試験発射してから1週後だ。駐韓米軍は先月、2017年にサードを配備してから初めて、サード発射台を星州基地外に数十キロメートル展開して発射する訓練をした。発射台を前進配備すれば、防御範囲を拡大できる。一方、韓国軍は先月、韓米連合のフリーダムシールド(FS)練習期間中、有事の際、文在寅政権時(18年)に署名した「9.19南北軍事合意」の適時的な効力停止手続きを点検する「危機管理練習(CMX)」を行ったという。北側が高強度の挑発をする場合、対北防御態勢を格上げしながら、「9.19軍事合意」の効力を迅速に停止させる手続きを練習、韓国軍の即時対北膺懲態勢を整えるための練習だ。尹錫悦大統領は今年の1月、非公開の会議で北側が領土侵犯の挑発を起こせば、「9.19合意」の効力停止を検討するよう国家安保室に指示したと言われる |