ログイン 新規登録
最終更新日: 2023-11-28 05:08:53
Untitled Document
ホーム > ニュース > 文化
2023年02月14日 10:39
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
【BOOK】『深い中庭のある家』(金源一 著/吉川凪 訳)

 3年間続いた朝鮮戦争が休戦した翌年、小学校を卒業した主人公・吉男が大邱へ移り住むところから物語は始まる。戦争中、吉男は家族と別れて暮らしていた。にもかかわらず、迎えに来た姉との道中は家族に会える喜びよりも不安が勝り、しょんぼりとしてしまう。
大邱は多くの戦争避難民であふれる町だった。吉男たちは、伝統家屋の敷地内にある低い場所に建てられた通称「下の家」と呼ばれる離れを間借りした。下の家にはほかに、様々な事情の3家族が住んでいた。
吉男は観察眼に優れ、大人が隠しておきたい裏側を見通せるような少年だ。苦労だらけの生活から抜け出すためには「長男である吉男が一人前の男になるしかない」という母親の言葉にも、素直に頷けない。「人間がどれほど利己的で、生存競争に勝つことがいかに大変か」を、知ってしまったからだ。
だが、どうしようもない暮らしの中でも、人は何かしらの願いを持ち続けている。吉男自身も例外ではない。本作が英語、ドイツ語など6カ国語に翻訳され、30年経った今でも読み継がれていると聞いて、得心がいく作品だ。
クオン刊
定価=2420円(税込)

2023-02-15 6面
뉴스스크랩하기
文化セクション一覧へ
〈訃報〉坂中英徳氏
不正選挙を制度化した憲法裁判所
仁川空港の新韓支店が撤退
民団臨時中央大会めぐり混乱
朝鮮学校への補助金復活画策
ブログ記事
リベラルかネオリベか
精神論〔1758年〕 第三部 第26章 どの程度の情念を人々は持ち得るか
保守かリベラルか
精神論〔1758年〕 第三部 第25章 情念の力と情念に目的として提供される報酬の大きさとの間の正確な関係について
『権力への意志』は捏造か?:哲学の現在19
自由統一
趙成允氏へ「木蓮章」伝授式
コラム 北韓の「スパイ天国」という惨状
北朝鮮人権映画ファーラム 福島市で開催
福島で北朝鮮人権映画フォーラム
「朝総連は民団と共同行動せよ」 金正...


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません