民団中央(呂健二団長)主催の新年会が13日、都内で開かれ、約100人が参列した。また、与党「国民の力」から韓日議連の鄭鎮碩会長や金碩基副会長ら5人、最大野党「共に民主党」からは議連の尹昊重幹事長や金漢正常任幹事ら5人の計10人が参列した。一行は前日の日本到着後、民団中央の代表者らとの夕食会にも参加した。
新年会は、呂団長が「民団は大きな変化に直面している」とし、新年メッセージなどで掲げている「5大事業を果敢かつ着実に進めていく」とのあいさつで始まった。続いて在日本韓国大使館・尹徳敏特命全権大使が、尹錫悦大統領の新年辞を代読。世界的な経済危機を取り上げて、韓国民と海外同胞に向けて「今の危機と挑戦は韓国がどんな国かを問うている。みなさんとともに、新たな跳躍を必ず実現する」と鼓舞した。
次に来賓祝辞が行われ、韓日親善協会の柳興洙会長が昨年11月に開催されたカンボジアでの韓日首脳会談に触れ「関係改善の意思が見え、明るい状況になってきている。力を合わせてすべての困難を克服し、両国関係が改善する一年になるように」と述べた。
続いて韓日議連の鄭会長が祝辞を述べた。韓国で12日に開いた徴用工問題の討論会について「両国の外交当局が緊密な対話と調整を続けており、強制徴用被害者への賠償問題や日本の輸出規制、条件付き延長状態の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)問題なども少しずつ解消されることを期待している」と、全体の問題として触れるにとどめた。韓日議連はこの日の午前中に衆院議員会館で日韓議員連盟と会合を開き、徴用工問題についても意見交換が行われたとみられる。
続いて在外同胞財団・金星坤理事長が「今後、在日同胞政策でもっとも重要なことは、現地化されていく次世代同胞のアイデンティティー教育である」と述べ、帰化が進む若者たちの祖国への誇りと文化・歴史の継承について語った。
百歳長寿の記念品を伝達する尹徳敏大使(左)と預かった呂健二団長(右) |