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最終更新日: 2022-08-08 09:56:54
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2022年06月28日 10:48
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【映画】『ベイビー・プローカー』
育児放棄と闇のブローカー 絶望的な物語に差す光とは

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 海外映画祭の常連である是枝裕和監督による、オール韓国キャスト、スタッフによる新作。第75回カンヌ国際映画祭で、エキュメニカル審査員賞と、主演のソン・ガンホが是枝作品『誰も知らない』での柳楽優弥以来となるアジア人2人目の最優秀男優賞を受賞した。
育児放棄の受け皿となる赤ちゃんポストの設置は、日本を含めどの国でもさまざまな問題を抱えている。現代社会が内包する闇を表現してきた是枝裕和監は、最新作でこの赤ちゃんポストに焦点をあてた。
自分の赤ちゃんを手放した母親。その赤ちゃんを横流ししようとするブローカー。彼らを追う刑事たち。赤ちゃんの引き渡し先へと向かう彼らを描いたロードムービーである本作。道中で出会う人々とのかかわりや、登場人物たちが旅のなかで変化していく心の機微を、美化せず丁寧に映していく。
それぞれの理由と背景があり、自分を正当化したり責め立てたりと葛藤を繰り返し、そうしなければ生きていけないと言い聞かせるような日々の連続。そんな彼らが、赤ちゃんポストをきっかけに行動をともにすることになる。そこで生まれる、衝突や疑念や発見が、少しずつ形を変えていく。
犯罪を犯している者は、なんでもない日常をあえて意識して平凡に見せることにより、かえってそれらが日常から浮き上がってくる。その立ち居振る舞いが、現在の韓国の慣習や文化を際立たせ、さらには韓日の文化や考え方の違いも見えてくるところが面白い。
暗闇のなかで頼りなさげに、でも意志を持って揺らめくキャンドルのような言葉の数々が、胸のなかで明かりをともす。これらが、ポストの暗闇から手を差しのべられ外の光へといざなわれた赤ちゃんとオーバーラップした。
まるで、コロナ感染拡大やロシアのウクライナ侵攻に、食料やエネルギー問題など、世界を包む悲観的な雰囲気に光を差そうとするメッセージのように感じられた。是枝作品の中で、最も希望を感じる余韻の残る作品となった。

◆全国公開中
◆公式HP=https://gaga.ne.jp/babybroker

■監督/是枝裕和
■キャスト/ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ぺ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨン

2022-06-29 6面
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