世界的なゲーム会社であるライアットゲームズ(本社・米国ロサンゼルス)が主催する、リーグ・オブ・レジェンド(ゲーム名・略してLoL)のeスポーツ大会「ミッドシーズンインビテーショナル」(MSI)が10日、釜山で開幕した。韓国、日本、北米、欧州、中国、ブラジル、東南アジア、トルコなど11地域の代表チーム33カ国の選手とスタッフ600人余りが参加。本大会の韓国開催は初めてだ。
eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、ビデオゲームやモバイルゲームを使用した対戦を競技として捉えた名称である。このeスポーツ界において韓国は草分け的存在だ。韓国から輸出されるKコンテンツの中で、ゲームが68・7%(2020年基準、韓国コンテンツ振興院資料)と最も大きな割合を占めていることからもわかるように、韓国はゲーム大国でもある。ゲームソフトでは日本も「どうぶつの森」など人気作品を作り出しているが、対戦イベントを開催するなどのいわゆるeスポーツへの広がりは、韓国が10年以上も早かった。
韓国の中でもeスポーツの本場とみなされているのが釜山だ。過去には数々の国際大会が開催されている。釜山に位置する全長1・4キロの広安里海水浴場では、世界で最も売れたゲームとしてギネスに載った「スタークラフト・ブラッドウォー」eスポーツ大会の決勝が04年から7年間行われていたほか、韓国最大のゲーミングコンベンションであるG―Starも釜山で開催されている。
今年は19年以来の会場観戦ができるとあって、大きな盛り上がりを見せている。300ほどの予選観覧席チケットは、発売と同時に完売。釜山eスポーツ競技場には入場を待つ長い列ができている。全試合がインターネットで世界に向け生中継される。昨年の決勝戦は1分当たり1000万人、最高2300万人がオンラインで観覧するという記録を打ち立てた。 |