現代自動車と中国北京自動車は20日、合弁法人である北京現代の資本金を9億4218万ドル増資すると発表した。両社は株式を50%ずつ保有しているが、今回の増資も半分ずつ負担する。
現代自は、中国市場で深刻な低迷に陥っている。2016年には114万2016台を販売したが、昨年は販売台数が36万565台にまで落ち込んだ。中国国産自動車メーカーの車の質が向上したことや電気自動車(EV)の需要が高まったことなどから、販売不振に陥った。
韓国は17年、在韓米軍に米最新鋭のミサイル防衛システム「高高度地域防衛(THAAD)」を配備したが、その報復として中国で韓国製品の不買運動が起こったことも影響した。
昨年、中国では298万9000台のEVが販売されたが、現代自のEVの売上げ台数は500台に満たなかった。
今回の増資により、中国専用の新型EVを打ち出して再飛躍を目指す。
北京現代は今後、専用プラットフォーム「EGMP」を基盤にしたEVを現地で生産して売り出す案を検討している。中国のユーザーを攻略するための現地専用のEVも開発する計画だ。 |