青年会生野南支部が主催する成人式祝賀の集いに参加し、同世代の同胞と”民族”について話し合った。1995年のことだが、それがきっかけで青年会活動に参加するようになる。同支部青年会副会長、会長を経て、青年会大阪本部副会長に選任された。
このときの経験を踏まえ、生野南支部の宣伝課長を振り出しに組織活動に従事、以来20数年、同支部の三機関役員を歴任、2020年に支団長に就任した。
「過去の民団活動は、権益擁護団体として要望活動を展開していたが、時代を経るに従って、日本国籍取得者が増加するようになり、権益擁護の目的が希薄になってきたと思う。現実は、そうした新しい流れに民団が適応できず、役職員の高齢化が進み、世代交代がスムーズに行われていない」という。
生野南支部では、日本国籍取得者の団員も含め、新しい時代に適応する民団組織はいかにあるべきかをテーマに、戸別訪問をして団員の声を聞いている。それらを総合してみると、日本国籍取得団員の協力が不可欠だと分かった。また、地域社会との共生も重要なテーマだ。新しい民団組織の創造のためには、歴史探訪など多くの団員が集う場を提供し、日本国籍取得者の団員も幅広く活動できるよう、民族のルーツを楽しく話し合えることが必要だと考えている。 |

- 2022-02-23 5面

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