韓国政府が総負債元利金返済比率(DSR)規制を強化したことから、クレジットカードでのキャッシングの利用が増加している。
KB金融グループの経営実績によると、今年第3四半期のKB国民カードのキャッシングサービスに関する資産は1兆1088億ウォンで、金融監督院が集計した第2四半期の資産9858億ウォンより12・5%増加した。
新韓カードの第3四半期のキャッシングサービス資産も1兆6344億ウォンと、昨年第2四半期の1兆5980億ウォンに比べ増加した。
これまで金融当局は、低所得者や低信用者の金融萎縮の可能性を考慮し、カードローンをDSR規制の対象外としてきた。だが、カードローンの融資残高が増えたことから、来年7月に予定されていたDSR規制を1月に繰り上げた。結果、カードローン残高は9月末時点で15カ月ぶりに減少に転じた。一方、キャッシングサービスはもともと、DSR規制の対象ではなく、当面も規制対象となる予定はないことから、貸付額が増加した。カードローンの利用を控える代わりに、キャッシングサービス利用が増加したとみられる。
キャッシングサービスは高金利商品であることから、利用者の利子負担はさらに重くなりかねないという懸念も出ている。 |