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最終更新日: 2021-12-01 00:00:00
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2021年10月20日 00:00
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デイリーNK・高英起の 髙談闊歩―第9回― 前代未聞、北朝鮮で公式「金正恩Tシャツ」が初登場

 北朝鮮は一〇月一〇日、朝鮮労働党創立七六周年を迎えた。昨年(二〇二〇年)は七五周年、節目の年ということもあり大々的な軍事パレードを行った。同じく節目の一五年七〇周年にも軍事パレードを開催している。今年は、年初に労働党第八回大会開催を記念する軍事パレードを開催し、九月九日の建国七三周年に民間軍事組織とはいえ、閲兵式を行ったことから、それほど大きな動きはなかった。
とはいえ、まったく動きがなかったわけではない。一一日に、党創立七六周年を記念する国防発展展覧会「自衛―二〇二一」を開いたのだ。開幕式では金正恩総書記が記念演説を行った。国防発展展覧会の目的は金正恩氏が最高指導者になってからの一〇年間で、いかに北朝鮮の軍事力が発展してきたかを誇示するイベントと見て間違いないだろう。実際、金正恩氏が演説を行った舞台の脇には、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星―16」型と見られるミサイルが展示され、過去五年間に開発されたミサイル、ロケット砲などの兵器が展示された。朝鮮中央通信で出席は伝えられなかったが、報道写真では金正恩氏の実の妹である金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長や玄松月(ヒョン・ソンウォル)副部長らしき女性の姿も見られる。
展示された兵器以上に驚かされたのは、「金正恩Tシャツ」が初登場したことだ。開幕セレモニーで演奏を担当したと見られる楽団員が、明らかに人の顔がプリントされたTシャツを着ている写真が朝鮮中央通信のサイトで確認できる。朝鮮中央テレビの放送番組を確認したところ、金正恩氏の顔がプリントされたTシャツと見て間違いない。金正恩氏も登場した公の場で着用されたわけだから、公式「金正恩Tシャツ」だ。
北朝鮮では、金日成主席と金正日総書記の肖像が描かれた徽章(バッジ)を胸につけることが国民に義務付けられている。バッジに傷をつけたりすると政治犯として処罰されるという報告もある。ただし、金正恩氏はあまり好きではないのか、バッジをつけないケースが多い。
金正恩政権が始動して今年で一〇年となるが、「金正恩バッジ」が登場したという話は聞いていない。どうやら金正恩氏自身が肖像バッジに興味がないのかもしれない。だからといって、自らの顔がプリントされた「金正恩Tシャツ」を製造し、さらにイベントで着用させるのもどうかと思う。肖像バッジだけではなく、最高指導者の顔が描かれた印刷物を傷つけることは冒涜に値する。例えば新聞などは顔に折り目がつかないような独特の折り方をしなければならない。
二〇〇三年、韓国大邸(テグ)で開かれたユニバーシアードに北朝鮮の通称「美女応援団」が参加した。美女応援団は、韓国側が歓迎の意味を込めて掲げた金正日(キム・ジョンイル)総書記の写真が入った横断幕に対して「雨に濡れる」と言って大騒ぎをした。金正恩公式Tシャツは、Tシャツだけに汚れて洗濯しなければならない状況もあるだろう。果たして色落ちしてしまったらどうするのだろうか。

高英起(コ・ヨンギ)
在日2世で、北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。著書に『北朝鮮ポップスの世界』『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』など。

2021-10-20 4面
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