韓国で日々生まれている新しい言葉は、省略語や英語との合体、ハングルならではのひねりなど、成り立ちもさまざま。辞書に載っていない韓国語を楽しもう。
■NG족(NG族)
ここでいう「NG」とは「No Graduation(卒業しない)」の略で、就職できるまで学校(主に大学)の卒業を遅らせる人たちのことを指す。就職先が決まらないまま卒業して無職状態になることを避けるため、単位を全て取得していても大学に通ったり休学したりして学校にとどまるケースも多い。
■갑질(カプチル)
強い立場の人が弱い立場の人に権力を振りかざしたり不快感を与えたりする行為で、日本語でいうパワハラ(パワーハラスメント)と同様の意味をもつ。語源はカプ(=甲、強い立場)+チル(行為を表す接尾語)。
■건어물녀(コノムルニョ)
コノムル=干物、ニョ=女、を意味する言葉で、「干物女」を指す。07年に日本で放送されたドラマから生まれた言葉が、そのまま韓国でも広まった形。同ドラマは韓国でも人気を集めた。
日中はバリバリと仕事をして隙を見せないような女性が、家に帰ると酒を片手にスルメなどの乾物をつまみにしてゴロゴロする様を表している。韓国では干物の種類が多く、家庭料理でも多用されていることから違和感なく取り入れられたものとみられている。 |