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最終更新日: 2021-10-13 00:00:00
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2021年09月22日 00:00
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デイリーNK・高英起の 髙談闊歩―第7回― 金正恩影武者説の真相は「フェイクニュース」

金正恩総書記に「影武者がいる」との荒唐無稽な説が流れている。北朝鮮は九月九日、建国七三周年を記念する閲兵式を行った。閲兵式に登場した金正恩氏のイメージが大きく変化していたことから、「本人とは違うのでは?」という疑問が「影武者説」の流布に拍車をかけたようだ。閲兵式に参加した金正恩氏は確かにスリムになった。それだけでなく、サイドを高く刈り上げるヘアスタイル(覇気ヘアと言われる)にも大きな変化があった。実は、八月末からイメチェンを図ったようだ。閲兵式では、祖父の金日成主席に似せるためか、メイクまで施していた。
印象は大きく変わったように見えるが、結論からいうと金正恩影武者説は「フェイクニュース」「ガセネタ」の類に過ぎない。
筆者は、二〇一〇年からの金正恩氏の写真、動画のほぼ全てに目を通しているが、別人と思しき素材を見たことは一度もない。改めて今回も、数千枚の画像をチェックしたが、間違いなく同一人物だと断定するに至った。検証結果をヤフー個人で配信したところ、驚くべきPV数を記録。金正恩影武者説は注目度が高いようだ。金正恩氏の画像をチェックするにあたって最も注目したのは耳の形である。可能な限り特徴がわかる写真を年度別に並べたら一致した。さらに、右眉の上あたりにあるキズのようなシワも金正恩氏の特徴の一つだが、これも今回の閲兵式で確認できる。
そもそも影武者説はなぜ出てきたのだろうか。金正恩氏は二〇二〇年四月、心血管手術(ステント手術)を受けた。このニュースは「心臓手術に失敗して死亡」という誤報となって世界中をかけめぐったが、五月に再登場。死亡説に乗っかった一部の「北朝鮮事情通」は、誤りを取り繕うため「再登場した金正恩氏は影武者だ。本人は死んでいる」と主張しはじめた。自説を覆すことができない、または「影武者がいる」方が「いない」よりネタとして引きが強いからだろう。奇妙なことに、影武者説を唱えるのはいいが、なぜか耳の形や顔のパーツなどを写真や動画で検証、提示した記事にはお目にかからない。エビデンスを出せば「影武者説そのものがフェイク」ということが露呈する、つまり自爆するからだろうか。
UFOネタのように、都市伝説のネタとして論じるのは勝手だが、インテリジェンス的な視点でいえば「影武者説」は極めて危険だ。今回、多少ダイエットに成功したとしても、金正恩氏が人間であるかぎり健康不安のリスクは年々高まる。周辺国、とりわけ韓国と日本は、万が一の有事に備えて金正恩氏の動向、体調を分析しなければならないが、印象が変わる度に「影武者説」を主張していれば、「金正恩氏の不都合な真実」さえも覆い隠されてしまうからだ。

高英起(コ・ヨンギ)
在日2世で、北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。著書に『北朝鮮ポップスの世界』『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』など。

2021-09-22 4面
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